K・ベーム&BPO モーツァルト交響曲第35・38番



先日来ぶつぶつ言っていた業務停滞は奮闘努力の甲斐あって何とか解消。最悪の事態は回避できた(やれやれ…)。さて、週末金曜日。月末までの業務に目途が立ち、気分も良くなったところで、今夜はこんな盤を取り出した。


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カール・ベーム(1894-1981)がベルリンフィルを振って録音した一連のモーツァルト交響曲録音の中の一枚。手持ちにLP盤は60年代末から70年代にかけて出ていた盤で、第32・35・38番が収められている。記憶が正しければ、例によって大阪出張の折に阪急東通りの名曲堂(2019年閉店)で買い求めたはずだ。

ベームはこのブログでもしばしば記事にしている。70年代に音楽に目覚めたぼくら世代やその上の世代には懐かしく、思い出の多い指揮者だ。特に晩年はウィーンフィルとの来日で絶大な人気を博した。しかしベームをよく知る人に言わせると、晩年のベームはいささか老境に過ぎ面白くない、真骨頂は60年代までとの評も多い。ベルリンフィルとのモーツァルト交響曲の録音は50年代末から60年代半ば過ぎのもので、ベームもまだまだ元気だったし、ベルリンフィルもカラヤンを迎えて10年近く経つものの、往時のドイツらしさを色濃く残している時期の録音だ。

この盤には久々に針を落としたのだが、第35番二長調「ハフナー」は思いのほか颯爽としたテンポで、モーツァルト25歳のときの若々しい曲想に相応しい。ほぼインテンポで曲を進め、硬軟どちらかに寄っている感じはなく、きっちりした楷書の演奏という印象。ベルリンフィルの音は同時期のカラヤンとの録音に比べずっと引き締まっていて、録音条件の違いだけでなくベームが意図的にそうした音色を求めていたことが想像できる。

第38番ニ長調「プラハ」も素晴らしい演奏だ。この曲の聴きどころ、第1楽章のアダージョの序奏部も甘ったるさは皆無。引き締まった造形美という言葉が相応しい。対位法的なパッセージでは各声部の入りがきっちりとしたアインザッツで整い、聴き手のこちらも背筋を伸ばしたくなる。


この盤の音源。第35番「ハフナー」


同 第38番「プラハ」


1974年ウィーンフィルとの第35番「ハフナー」 1974年といえばこのコンビでの来日で人気に火が付いた頃だ。



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