シャンド曲集確保!



先日の記事に書いたアーネスト・シャンドの曲集を運よく手に入れた。


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国内唯一の出版譜が品切れ。もしや現代ギター社の倉庫に残っていないかと問い合わせてみたが無いとの返事。輸入譜もMelbay社から出ている曲集がやはり品切れ。無いとなるといよいよ欲しくなるのが人情だ。IMSLPに頼るのもいいが出版譜を手元におきたいと思いつつ半ば諦めていたが、ダメもとでギタルラ社に問い合わせると、なんと1冊だけ在庫があるという。声が上ずりそうになるのを抑えつつ、電話口で落ち着いて取り置きを依頼。先日、都内での仕事帰りに目白まで出向いて受け取ってきた。実はギタルラ社では以前も同じようなことがあった。数年前、石月一匡編のチェロとギターの二重奏曲集を探していて、版元絶版で都内のいつくかの店に問い合わせてもなかったときに、ギタルラに2冊在庫があって自分用とチェロ相方用に確保できたことがあった。

ペーター・イェルマー校訂の「ギターのためのシャンド作品集」。シャーロック・ホームズ時代に活躍したギタリスト…と副題が付されている。巻頭には編者イェルマーによるアーネスト・シャンドの紹介と、この曲集を出すに至った経緯が書かれていて興味を引く。シャンドは当初、俳優としてキャリアをスタートしたそうだ。同時にギターも弾き始め、やがて作曲とコンサート活動に専念するようになる。作品数は200を超え教則本やギター協奏曲まで書いた。

編者イェルマーは80年代半ばにシャンドに注目。その後、偶然1910年マインツ・ショット社刊の楽譜を手に入れたのをきっかけに、大英博物館が所蔵するマイクロフィルムを取り寄せるまでに至ったそうだ。中々の執心ぶりだ。1996年にはこの曲集に収録された曲でCDを作り、楽譜の出版に至る。現代ギター社での初版が2003年で、どうやら版を重ねることなく現在品切れという状態のようだ。
この曲集にはシャンド作品から15曲が選ばれ、ショット社出版譜の原典ファクシミリも添えられている。付属のCDにはイェルマーによる演奏と、新田淑子の歌によるギター伴奏歌曲2曲が収録されている。ブリリアントクラシックから2021年にリリースされたアルベルト・ロッカによる演奏では全60曲が取り上げられている。そのすべてがYouTubeで聴ける。演奏者ロッカにはぜひ楽譜の出版もお願いしたいところだ。

P.S ギタルラ社では楽器も3本ほど試奏してきた。その話はまたあらためて。


「ロココ風ガヴォット」 出だしのフレーズはヴィラ・ロボス「スコティッシュ・ショーロ」と瓜二つだ。10弦ギターを駆使したアルベルト・ロッカによる演奏


同 「軽快なワルツ」 


「ワルシャワ風マズルカ」




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