ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調



関東地方はここ数日、梅雨に戻ったかのような空模様。暑さ一服ながら昼過ぎからはしばしば雷雨にも見舞われ、不安定な天気が続いている。さて週半ばの木曜日。本日も程々に働き無事帰宅。エアコンオンで夜半前のひととき。今夜は久々に王道の名曲。こんな盤を取り出した。


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ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調。ヘンリク・シェリング(1918-1988)のヴァイオリン、ハイティンク指揮アムステルダムコンセルヘボウ管弦楽団のバック。第1楽章カデンツァはヨアヒム作のもの。1973年録音。当時シェリングは52歳。手持ちの盤は1980年に出た2枚組の廉価盤。1枚がバッハのヴァイオリン協奏曲3つ、もう1枚がベートーヴェン。両曲ともその頃までにはFMエアチェックカセットでいやと言うほど聴いていたが、レコードとしては初めて手にした盤だった。

まったく個人的な嗜好で、ベートーヴェンのこの曲は他のヴァイオリン協奏曲に比べ聴く機会が少ない。ベートーヴェンの作品の中でも穏やかでナチュラルな牧歌的曲想は珍しく、ついついベートーヴェンには苦悩と勝利とを求めてしまう…というわけでもないが、この曲や田園交響曲などは聴く頻度が少ない。と言いながら、もちろん聴き始めれば、やはりその構えの大きな音楽に圧倒されて聴き入ってしまう。

この盤の演奏はシェリングとハイティックというコンビからイメージする通りのもの。穏やかで田園的な雰囲気を保ちながら進む。第1楽章の前半などは、やや硬さがあり流麗さを欠くが、中盤から次第に音楽はふくよかに響き出す。その雰囲気がそのまま第2楽章に持ち越され、ソロ、オケ共に抑制の効いた歌い口で静かに進み、まことの感動的だ。終楽章のロンドも急がないテンポ設定で、和音の移り変わりや木管群の響きなど、まるで森の中を逍遥するかのように進む。<アムステルダム>時代のコンセルヘボウは、音がよくブレンドされた木質系の音色で実に好ましい。聴く頻度が圧倒的に少ないといいながらも、手元にはフルトヴェングラーとメニューヒン、ヨッフムとシュナイダーハン、クリュイタンスとオイストラフなど、往時の名盤もいくつかある。いずれもまた針を通すことにしよう。


この盤の音源。全3楽章


ハンス・ツェンダー&ザールブリュッヘン放響とのライヴ 第1、2楽章。



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