チック・コリア&リターン・トウ・フォーエヴァー「Light as a Feather」
このところ毎年のように異常な夏だと繰り返し言われる。今年も異例に早い6月の梅雨明け以来、梅雨入り梅雨明けを繰り返すような天気が続く。そうこうするうちに「正常な夏」の記憶も定義もなくなるかもしれない。…と年寄りくさくブツブツ言いながら今週もスタート。きょうも程々に働いて終わった。さて脳内洗浄のための音盤タイム。きょうはこの盤を取り出した。

チック・コリア&リターン・トウ・フォーエヴァーの「Light as a Feather」。海の上を渡るカモメのジャケットが印象的なデヴューアルバムがヒットしたチック・コリア&リターン・トウ・フォーエヴァーの第2作がこの盤。名曲「スペイン」が誕生した盤でもある。録音は1972年10月、ぼくが高校3年の年だ。チック・コリア&リターン・トウ・フォーエヴァーを知ったのは大学に入ってからのこと。同じ学科のジャズマニアが、いま最先端のジャズはこれだと紹介してくれた。当時ぼくはクラシックの保守本流まっしぐらの日々だったが、友人宅で聴いたチック・コリア&リターン・トウ・フォーエヴァーのデビューアルバムは中々刺激に満ち面白かった。
このアルバムもデヴューアルバムの路線を受け継いでいて、シュトックハウゼンやジョン・ケージら、クラシック界の前衛音楽のエッセンスやラテンフィーリングの卓越したリズムを取り入れるなど、刺激に満ちながらもポピュラリティにもあふれていて素晴らしい。ベースのスタンリー・クラークやドラムのアイアート・モレイラのバックは何度聴いても文句無しにカッコいい。最近ジャズといえば、カフェで流れるような耳当たりのいい甘口ジャズばかりが持てはやされるが、こうした実験的要素や新たな試みにあふれ、しかもノリの良さや親しみやすさも兼ね備えたジャズがあることも再認識したい。
この盤全曲のプレイリスト → https://youtu.be/rbynfCYDfuI
ポピュラリティの高い名曲「スペイン」 いうまでもなくモチーフはロドリーゴのアランフェス協奏曲。この曲のオリジナルであるこの盤の音源。
スティーヴィー・ワンダー他
野呂一生&櫻井哲夫
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