シューマン チェロ協奏曲イ短調



週明け月曜日。仕事は相変わらず程々に忙しい。程々といっても、セカンドキャリアになってからの程々など、前職時代の仕事MAX期に比べたら天国のようなものだ。こうして帰宅したあと、何か聴こうという元気が残っているのが何よりの証拠だ。さて、そんな万事程々の今夜、取り出したのはこの盤だ。


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ロベルト・シューマン(1810-1856)のチェロ協奏曲イ短調。先日も聴いたワレフスカ(1945-)のチェロ独奏。ワレフスカの初期録音を集めたタワーレコードの企画盤中の1枚。1970年11月録音。まだメジャーな人気を得る前のエリアフ・インバル(1936-)がモンテカルロ歌劇場管弦楽団を振ってバックを付けている。

この曲の魅力は何といってもその全編を通して流れる豊かな歌だろう。第1楽章冒頭、オケが三つの和音を出し、それを受けてすぐにチェロが主題を奏でる。ぼくがこの曲を最初に聴いたのはいつのことだったか、もう記憶すらないが、ともかく冒頭のこの主題に瞬時に心惹かれてしまったのを覚えている。 チェロの音域をいっぱいに使い、ときに高音域でたゆたうようなメロディーを奏で、ときに最低音から一気に駆け上がるようなダイナミクスを示す。そのいずれもが、ロマンティックな旋律にしっかりとのって離れない。第1楽章などはぼくら素人が聴く限り、テクニカルな面を売りにしているようなところは感じられないのだが、実際には技巧的に大そうな難曲だそうだ。第2楽章も一層深くも淡いロマンティシズムに彩られて美しい。第3楽章は転じて一気にテクニカルでスリリングなフレーズが続く。三つの楽章がアタッカで演奏されることもあって、二十数分の間、演奏者の緊張は並々ならぬものがあるだろうが、聴く方のこちらも一気に聴き入ってしまう名曲だ。

ワレフスカの音はこうしてオーディオセットで聴いていても太く豊かであることが分かる。最低音から一気に駆け上がる難易度の高いスケールもその強さは変らない。 濃い口の音色、たっぷりとしたヴィブラートなど、少し前の時代のスタイルだろうか。若き日のインバルの指揮ぶり共々、スタジオ録音であることを忘れ、一発勝負のライヴさながらの演奏が展開される。


この盤の音源。第1楽章途中まで。 45秒過ぎ:セゴビアをエスコート。2分過ぎ:VOUGHの表紙を飾りそうなポートレート。2分40秒過ぎ:イッセルシュテットと。


この盤の音源。全3楽章



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音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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