アウグスチン・ヴィーデマン(G)「80年代ギター作品集」



今週は三連休に挟まれ、仕事の面では何となく気ぜわしい。あまり余裕のない自転車操業が続く。やれやれ… さて今夜は以前にも記事にしている、新しめのギター曲を収めたこの盤を取り出した。


202209_GuitarMusic_80_s.jpg


アウグスチン・ヴィーデマンの弾く80年代ギター曲集。BMGグループの廉価盤レーベルARTENOVAの一枚。前後してリリースされた同じヴィーデマンによる「90年代ギター曲集」の姉妹編。収録曲は以下の通り。

ローラン・ディアンス
Libra Sonatine (1982)
 •India
 •Largo
 •Fuoco
セルジュ・アサド
Auquarelle pour gitarre (1986)
 •Divertimento
 •Valseano
 •Preludio e toccafina
ジョー・ザヴィヌル
 •Mercy, Mercy, Mercy (arr.1989, Helmut Jasbar)
レオ・ブローウェル
EI decameron Negro (1981)
 •La arpa del guerrero
 •La huida de los amantes por el valle de los ecos
 •Ballada de la doncella enamorada
武満徹
•All in Twilight - Four Pieces for Guitar (1988)


先に記した通り、「90年代ギター曲集」の姉妹編にあたる盤だが、たまたま選曲によるだろう、10年早い80年代曲集のこの盤の方が、より現代的で斬新な表現がみられる。ついこの間の80年代…と思っているのはぼくらのような年寄りだけで、紛れもなくすでに40年が経過しているのだ。この間に、ディアンスの曲もブローウェルの「黒いデカメロン」、そして武満徹の「すべては薄明の中に」も、すっかり定番曲になった。いくつかの曲を除き、静寂が支配する音の世界が広がる。コンサートでこれらの曲だけを並べることはありえないだろうが、そこはCD。コンセプトとしてのまとまりのよいアルバムに仕上がっている。ヴィーデマンのギターは柔らかな美しい音色で丁寧に弾き込んでいる。


この盤の音源でジョー・ザヴィヌル「Mecry,Mercy, Mercy」 手持ちの盤からアップ。


アサドの美しい曲「Valseana」



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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