ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調



シルバーウィークも終わり九月も下旬。台風が二つ通り抜け、ようやく秋の気配を感じるようになった。さて、週明け月曜日。連休続きで遅れ気味の山積み業務を片付けるべく、本日も業務に精励。といっても5時には疲れ果て、定時で退勤となった。まもなく開設から干支がひと回りする当ブログ。きょうも変わらぬ「盤ご飯」。今夜はこんな盤を取り出した。


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ブルッフ(1838-1920)が書いた3曲のヴァイオリン協奏曲のうち、もっともポピュラーな第1番ト短調。ジャン・ジャック・カントロフ(1945-)がソロを取り、アントニオ・ロス=マルバという指揮者がオランダ室内管弦楽団を振っている盤。1983年DENON・PCM録音。日本コロンビアがDENONレーベルで盛んにヨーロッパでのデジタル録音を進めていた頃の一枚だ。ブルッフがB面。A面にはメンデルスゾーンが入っている。最近は指揮者としても活躍するカントロフは60年代にいくつもの国際コンクールで上位入賞し、グールドにも絶賛されたという逸話を持つ。

ブルッフの第1番は、メンデルスゾーン、チャイコフスキーなど他のロマン派コンチェルトに勝るとも劣らない。腕利きの多くのヴァイオリニストが録音を残している。濃厚なロマンにあふれ、ヴァイオリンソロの名人芸だけでなく、オーケストラ部の充実した響きもこの曲の魅力だ。第3楽章はブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調の第3楽章をイメージさせるジプシー風主題がラプディックに展開される。この盤は室内管弦楽ということもあって編成が少し小さい。分厚い響きを期待する向きには少々軽量級だろうが、迫力で押し切る演奏でない分、曲の持つロマン派的な微妙な色合いは、むしろよく感じ取れる。カントロフのヴァイオリンもしかりだ。強烈な個性や濃厚なロマンティシズムといった面ではあまたの名手に譲るだろうが、この楚々とした佇まいの弾きぶりは中々他に代え難い。


2002年スペイン生まれの新星マリア ドゥエニャスによる演奏。バックはマンフレッド・ホーネック指揮のNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団。2021年3月。


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