イェーツ編 シャンド作品集



少し前に注文した楽譜が到着した。
イタリアのギタリスト:アルベルト・ラ・ロッカからのメールで近々リリース予定と知らされていたスタンレイ・イェーツ編アーネスト・シャンド作品集。少し前に米アマゾンのサイトでポチッたのだが、その後一週間ほどで到着した。


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これは中々の労作だ。
全300頁。存在が確認されている曲の過半が網羅されているようだ。その数100曲程。きちんと確認はしていないが、アルベルト・ラ・ロッカがブリリアントクラシックから出した三枚組CDに収録されている60曲余はおそらく全部納めされているのではないか。ピアノとの二重奏「ロマンス」作品92、ギター伴奏歌曲3曲も含まれている。

曲に先立ち巻頭には、シャンドの人物・作品の紹介、シャンドが活躍した19世紀中庸当時の英国におけるギターの受容、シャンド作品の奏法上の特徴や作品の様式等が数十頁に渡って記されている。楽譜を開く前に、この巻頭部分だけでも読みごたえ十分の資料になっている。
シャンドの作品の多くはサロン調の穏やかで親しみやすい曲想だ。技術的にはアマチュア中級から上級程度の範囲だろうか。シャンドが書いた教則本中の初級向けの練習曲も20曲近く入っている。収録曲そして充実した資料と併せて29ドルは格安だ(もっとも送料が加わり、折からの円安レートを加味すると5千円程になるが…)。
そこまでは要らないが、シャンドの曲を少々かじってみようという輩は以下のインターネットアーカイブを参照されたい。

IMSLPのシャンドのページ
https://imslp.org/wiki/Category:Shand%2C_Ernest

VP_Music_Media
http://www.vpmusicmedia.com/ を開くと画面右側のメニューに「PDF music sheets」があるので、そこの「Collected works」をクリック。すると作曲家のリストが出て、その中にErnest Shandがあるのでそれをクリック。50曲程が見られる。

Free_Scores
https://www.free-scores.com/search-uk.php?search=ernest+shand


楽譜付き音源 Mazurka Op.36 演奏しているのはアルベルト・ラ・ロッカ


Meditation and Gavotte Op.69


Melodie-Nocturne Op.51



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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