カイルベルト&バンベルク交響楽団 ブラームス交響曲第3番ヘ長調



訳あって一週間ぶりの更新。相変わらず晩秋のブラームス詣。きょうはこの盤を取り出した。


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ドイツの指揮者ヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968)によるブラームス。手持ちの盤は70年代半ば出ていた廉価盤シリーズの一枚。四十数年前、大学4年のときに手に入れた。安い盤ながら往時をしのばせる独テレフンケンのロゴがオーラを放つ。帯裏の広告をみるとこのシリーズでは、ベートーヴェンほか随分多くのカイルベルトの代表的な録音が出ていた。カイルベルトは1968年に亡くなったので、ぼくらより少し上の世代のクラシックファンには馴染み深い指揮者だろう。亡くなるほんの少し前まで来日してN響を振っている。 この盤には第3番と第4番が入っているがオケが異なり、演奏の印象も随分と違う。今夜針と降ろしたのはバンベルク響との第3番。第4番はハンブルクフィルハーモニーとの演奏。60年代初頭の録音。

正に味わい深い演奏。出だしから流麗とは程遠いごつごつとした肌触りの音楽が流れてくる。ブラームスそして特にこの曲では重要な付点音符や三連符の扱いがきっちりとしていて、そのごつごつ感を際立たせている。オケの音色も地味。バランスも周到に準備した録音セッションというよりはライヴに近く、いい意味での荒さが残っている。まさに質実剛健。ドイツ魂の権化といった響きだ。おそらく今日的視点ではダメ出し確実の演奏かつ録音状態だろう。 むかし聴いていた記憶では、そうした素朴さに何となく物足らなさと田舎臭さと感じていたものだが、いまこうして聴くとどうして、重量感も十分で聴き応えがある。もっと冴えない録音という記憶もあったが、SPUで聴く独テレフンケンの音はコントラバスの低音もしっかりとらえていて、この演奏の目指すところとピタリと合っている。

1908年生まれというからカラヤンと同い年だったカイルベルトの盤はCD時代になってからまとめて出たこともあったが、このところ見かけない。2006年に突然英デッカ蔵出しの1955年バイロイトのステレオライヴ録音がCDとLPで出て話題になった。


この盤の音源。全4楽章



ベルリンフィルとの第2番終楽章 さすがにベルリンフィル。アンサンブル、流麗なフレージング感等申し分ない。



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