アルベルト・ラ・ロッカ(G)シャンド作品集
月があらたまって早くも師走十二月。何だかもう、加速度MAXで月日が進む。人生終盤、黄金の二十年などと考えていたが、黄金のかけらも実感しないまま一年また一年と過ぎていく。来年に向けて少し軌道修正を考えようか…。
さて、半年ほど前から傾注している英国の作曲家アーネスト・シャンド。興味を抱くきっかけとなったイタリアのギタリスト:アルベルト・ラ・ロッカが演奏するシャンド作品集のCDが先日届いた。

すでに多くの愛好家が承知しているように、この三枚組CDのすべての音源は発売元ブリリアントクラシックスのYouTubeチャンネルで聴くことが出来る。しかし、久しぶりに興味を引く作品と演奏に出会い、その恩恵に報いるには「YouTubeで間に合わせる」だけでは申し訳ないなあと思い、少し前にアマゾン経由で手に入れた。
あらためてオリジナルのCDをプレイヤーにセットし聴いてみると、スマートフォンやPCにイヤフォンやヘッドフォンを挿してカジュアルに聴いていたときに比べ、まったく別次元の感興がある。スピーカーから流れる音は予想以上に広い音場感を伴なっていて、すでに聴き親しんだシャンドの小品が一段スケール感を増して響く。
アルベルト・ラ・ロッカの演奏は、いずれの曲も様式感と構成をよく考え、適切なテンポ設定や表情付けを施していて、非の打ちどころがない。10弦ギターの拡張されたバスも効果的に組み入れられている。弾き手によって、軽いサロン風小品に留まりそうなシャンドの作品が、ロッカによってその魅力が隅々まで表現されたことは、本当に素晴らしい。
この盤の音源。全60曲
ロッカによる演奏。テデスコの作品210(「備忘録」~前奏曲と練習曲集)から「ガイヤルド」
これまでに書いたシャンドとロッカに関する記事
http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/?q=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%89
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