ストラヴィンスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調



二月半ばの週末日曜日。午前中から少々野暮用。昼過ぎになって一服。久々に明るい時間の音盤タイム。こんな盤を取り出した。


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イツァーク・パールマン(1945-)が小澤征爾&ボストン交響楽団と組んだベルクとストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲。この盤は店頭で買い求めたわけではなく、かなり前にネットで知り合った方から数百枚を激安箱買いしたデッドストック盤の中に混じっていたもの。1978年、小澤もパールマンも最も勢いがあった時期の録音。今夜はB面に入っているストラヴィンスキーに針を下ろす。

この曲が作られた時期のストラヴィンスキーは、新古典主義への傾倒も自ら転向宣言するほどになっていたという。曲想はその路線のもので、オーソドクスな構成、譜割りと拍節感に近現代の和声感を加えたもの。第1楽章は<トッカータ>と表記されているが、行進曲調のポルカといってもいいほどの軽妙な楽章。第2、第3は共に<アリア>の指示がある。第2楽章は跳躍を伴う旋律、一方の第3楽章は旋律の横の動きが多く、歌を感じる。特に第3楽章の調性、嬰へ短調は同じく♯3つを持つ関係調のイ長調と共にギター弾きには馴染みが深い。ギター曲でこの嬰へ短調に転じるときもそうだが、弦楽器におけるこの調性は厳粛で冷徹な感じを受ける。この第3楽章も同じだ。第4楽章はテンポを速めた技巧的な楽章だが、軽みと華やかさを帯びていて楽しい。

ぼく自身は20世紀の音楽のうち電子音楽さらに実験的な現代曲にはほとんど感度がないが、こうした新古典主義や後期ロマン派の結尾を受け継ぐような曲、あるいはベルクのように12音技法を使いながらも、どこか調性を感じさせる曲は好きだ。19世紀までの音楽とは脳内の刺激される部位が異なるようで面白い。

この盤の音源。全4楽章



コパチンスカヤ(1977-)による全曲。バックはアンドレス・オロスコ=エストラーダ(1977-)指揮hr交響楽団(旧フランクフルト放響)。



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