メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲ニ短調



今週もせっとと働き、迎えた週末土曜日。午前中は自治会用務少々。午後から所属している隣り町のマンドリン楽団の練習に参加して、陽が傾く時刻に帰還となった。すっかり春の気配濃厚な夜。今夜はこんな盤を取り出した。


202303_Mendelssohn_Trio.jpg


十年程前に入手したポール・トルトゥリエ(1914ー1990)ボックスセット中の1枚。disk#12。収録曲は以下の通り。

1. メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
2. シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.63
  アンドレ・プレヴィン(ピアノ)、チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
  1978年12月11,12日、ロンドン録音
3 メンデルスゾーン:民謡(編:デ・ハルトマン)
4. ヴェーバー:アダージョとロンド(編:ピアティゴルスキー)
  マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
  1975年10月4,5日、ロンドン録音

トルトゥリエに加え、アンドレ・プレヴィンにチョン・キョンファという豪華メンバーよるメンデルスゾーンのトリオを聴いている。ニ短調という調性と第1楽章冒頭のモチーフから悲劇的な曲想を想像するが、そこはメンデルスゾーン。穏やかなロマンティシズムに富む美しい歌にあふれる。第1楽章はagitatoの指定があるが差ほど激さず。第2楽章のtranquilloも品のいい歌心に満ちている。第4楽章は各パートのテクニカルな掛け合いが緊張感を高める。プレヴィンは滅法上手い。チョン・キョンファもこの頃はまさに売り出し中の若手筆頭。年功のトルトゥリエが要か。 シューマンのピアノトリオ、ウェーバーの「アダージョとロンド」もチェロの音色が美しく、またときにテクニカルな佳曲。トルトゥリエの弓さばきが冴える。


中村 紘子・海野義雄・堤剛@2007年。 かつてトリオを組んでいた三人。海野義男氏の例の事件で活動停止後、二十数年ぶりの復活ライヴ。


この盤の音源でメンデルスゾーンの第1楽章



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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