ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」
ここ数日、梅雨末期を思わせる不安定な天気が続く。きょうもじわじわと蒸し暑い一日。電気料金を気にしつつもエアコンとアンプをオン。ちょっと気分転換にこんな盤を取り出した。

ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」。パーヴォ・ヤルヴィ指揮ロイヤルフィルハーモニーの演奏。例によって激安ボックスセットの雄ブリリアントレーベルのドヴォルザーク交響曲全集中の一枚。1994年録音。
交響曲のいくつかとチェロ協奏曲が突出して有名なドヴォルザークだが、他にももちろん多くの名曲がある。管弦楽曲だけでも、4つの交響詩、いくつかの序曲、伝説曲、チェコ組曲、アメリカ組曲やセレナーデ、スラヴ舞曲など、思い出してみると結構な曲数にのぼる。そんな中にあって、序曲「謝肉祭」は10分足らずの小品ながら演奏頻度も高い人気の曲。中間部にフルートとオーボエによる美しい緩徐部をはさんで、前後はまさにボヘミアの謝肉祭を連想するような素朴で賑やかなフレーズが続く。もちろんドヴォルザークらしい、どこか懐かしいメロディーにあふれ、おそらく初めて聴いても一緒に口ずさみたくなるだろう。充実した交響曲作品の箸休めに好適な佳曲だ。
この盤の音源
2012年のプロムスでの演奏。この曲は中間部をはさんだソナタ形式で出来ている。懐かしさあふれる第2主題は1分47秒から。ここを聴いただけでドヴォルザークの曲と察しがつく。美しい中間部は3分50秒から。イングリッシュホルン、そしてフルート、オーボエが続く。中間部が終わるとソナタ形式展開部に相当するフレーズが続く。7分25秒過ぎからは、バロック期以来20世紀ポップス、昭和歌謡まで続くお馴染みのコード進行VI-II―V-Iが聴ける。指揮をしているのは1946年プラハ生まれのイルジー・ビエロフラーヴェック。90 年代後半にBBC響へデヴューし2006年に首席指揮者に。そんなイギリスとの縁からプロムスに出たのだろう。
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