ハイドン ホルン協奏曲・フルート協奏曲



休日の朝をさわやかに迎えたいとき、聴くべき音楽はモーツァルトのホルン協奏曲…と何かの本で読んだ。梅雨も明けて暑い一日になりそうな日曜日。セオリー通りに同曲をと思って音盤棚を見回したところ、同じホルンながら、しばらく聴いていなかったこの盤をみつけて取り出した。


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70年代に人気の高かったコレギウム・アウレウム合奏団によるハイドンの協奏曲集。ホルン協奏曲ニ長調とフルート協奏曲ニ長調の2曲が収められている。ホルンはエーリッヒ・ペンチェルという奏者、フルート(トラヴェルスフレーテ)はお馴染みのハンス・マルティン・リンデが吹いている。手持ちの盤は70年代終わり頃、ミドルプライスで出ていたときのもの。1966年録音。

100曲以上の交響曲を始め、弦楽四重奏、ピアノ曲など多作で知られるハイドンだが、実はホルン協奏曲は4曲、フルート協奏曲にいたってはわずか2曲、しかもハイドンによる自筆譜が残っているのはそのうちの一部だそうだ。この盤のホルン協奏曲(現在は第1番と称されるもの)は真作、フルート協奏曲は同時代のレオポルド・ホフマンの作とのこと。しかし、学究目的でもハイドン命でもないので、ここはうるさいことは言わず、この時代、ウィーン古典派の整った響きを楽しもう。

いずれの曲も古典の様式感をもった3楽章からなり、ソナタとしての形式もしっかり踏んでいる。どちらの曲も独奏楽器の扱いは比較的穏やか、すわなちあまりに技巧的なパッセージや合奏から独立した扱いはない。ホルン協奏曲では第1ヴァイオリンとのユニゾンも多い。もともとコルノ・ダ・カッチャのために書かれているようなので、使える音にも限りがあったのだろう。フルート協奏曲もモーツァルトのような華麗な独奏パートはない。献呈した貴族の子息の練習には最適なレベルだったのかもしれない。それでも時折短調に転調にして陰りもみせる。コレギウム・アウレウムの弦楽合奏も明るく伸びやかに、よく歌う。録音もアナログ全盛期の名録音で素晴らしい。

(上記の記述はいずれも本盤のライナーノーツによっているが、この盤のリリースから半世紀近く経過し、その後のハイドン研究によると、いくつかの相違があるようだが、ここでは当時の情報をそのまま記しておく。)


この盤の音源。ホルン協奏曲ニ長調



同 フルート協奏曲



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