スピヴァコフ(vn)のチャイコフスキー



気付けば七月もきょうで終わりかつてのように納期仕事に四苦八苦することはなく、呑気な月末。 少し前から始めた音盤棚の未聴在庫確認。きょうはこの盤を取り出した。


202307_Spivakov.jpg


ロシア(旧ソ連)出身のウラディミール・スピヴァコフ(1944-)によるチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調。小澤征爾指揮フィルハーモニア管弦楽団がバックを務める。1981年ロンドン・アビーロードスタジオでの録音。同じチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」も収められている。この盤も例によって20年程前、頻繁に大阪出張のあった時期に梅田の中古レコード店で買い求めた。

スピヴァコフは60年代からコンサート活動をしていたようだが、1970年のチャイコフスキー国際コンクールでギドン・クレメルに次いで第2位(藤川真弓と同位)になったことで、本格的なキャリアをスタートさせた。70年代の終わりにはすでに指揮者としてもデビューしていて、その後はヴァイオリニストと指揮者の二刀流、あるいはむしろ指揮者としての活動の方が目立ったかもしれない。詳しいことは知らないが、一貫してロシアに腰を据えて活動しているようだ。

この盤はスピヴァコフの名が世間に浸透し、名うてのテクニシャンとして活躍していた時期の録音。第1楽章終盤の技巧的な場面や第3楽章全般の闊達な表現など、快速調ながら技巧の余裕があるのだろうか、さらりと弾き切る。適度な熱っぽさはあるが、汗臭さや悪戦苦闘ぶりは感じられない。ロシア伝統の濃い口の弾きぶりとも無縁で、いずこの旋律もすっきりと美しい歌いっぷりだ。
小澤征爾もこの時期すでにボストン響のシェフとして名実共に世界的な活躍の最中。フィルハーモニア管への客演では同団のしなやかで整った響きを得て、スピヴァコフの個性を好サポートしている。


この盤の音源。第1楽章。落ち着いたテンポで開始されるが、全体にすっきりとした弾きぶり。徐々に温度感を上げ、コーダは快速で駆け抜ける。



同 第3楽章



ブラームスのハンガリー舞曲を弾くスピヴァコフ。おそらくこの録音と同時期のものと思われる。


スピヴァコフの今



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

カレンダー
06 | 2023/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)