ハイドン交響曲第6番ニ長調「朝」
気付けば九月も下旬。週明けの月曜日。週末にちょっとしたアクシデントがあって気分が晴れないでいたのだが、気を取り直してパッと明るく前向きになるような曲でも聴こうと思い、この盤を取り出した。

ハイドンの交響曲第6番ニ長調。「朝」と呼ばれる交響曲。第7番「昼」第8番「夕」とで三部作を成す。デニス・ラッセル・デイヴィスとシュトゥットガルト室内管弦楽団による全集ボックス中の一枚。1995年録音。この曲に接したのはハイドンの全集を手に入れてからだ。少し前に知人に譲ったアダム・フィッシャー盤による演奏だった。1761年前後の作曲とされているので、ハイドンが30歳になった頃。エステルハージ侯爵に副楽長として仕え始めた頃の作曲ということになる。
この曲を初めて聴いたとき、第1楽章冒頭、穏やかな序奏に続き、突然フルートのソロが出てきて、フルートコンチェルトでも始まったのかと、思わずジャケットを見返してしまった。フルートのフレーズはオーボエに受け継がれ、以降も軽快に推進する弦楽群に乗って管楽群のフレーズが楽器を変えて響く。ソロ楽器の活躍は第2楽章以降も続く。第2楽章はヴァイオリンのソロで始まり、チェロのソロも聴こえてくる。第3楽章のメヌエットではニ短調の転じたトリオでファゴットのソロが楽しめる。
交響曲というよりは協奏交響曲あるいは合奏協奏曲風の構成とも言えるが、そこはさすがにパパ・ハイドン。単純なトゥッティvsソロといった構図にならず、充実した古典的和声感と構成で飽きずに聴かせる。夜のリスニングには似つかわしくないかと思いつつ、終始気分よく楽しんだ。
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この盤の音源。第1楽章
ハイドンの交響曲全曲録音を進めているジョヴァンニ・アントニーニとイル・ ジャルディーノ・ アルモニコによる演奏。
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