令和五年卯年回顧



今年も残すところわずか。記事も単調・マンネリとなって久しい本ブログだが、恒例により年の瀬の本年回顧。あらためて書き残す出来事もないが、以下ブログタイトルに沿って備忘を記して今年最後の更新としよう。


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■六弦■
勤め人生活を終えたこの春以降、可能な限り毎日ギターに触れ、午前中2時間程の練習を続けている。練習メニューはほぼ変わらず、カルカッシ作品26のアルペジオでウォーミングアップし、続けて同じカルカッシ作品60「25の練習曲」をさらう。1~25番までおおよそ難易度順に並んでいるが、時にランダム、時に番号順に数曲をまとめて弾いている。ここまででおおよそ40~50分が経過する。ひと休みしたあとは取り組んでいる曲の練習に移る。

昨年から目を付けたアーネスト・シャンド。その曲集を手に入れてから、つまみ食い状態で弾いていたが、この春からは数曲を選び、運指も考慮しながら弾いている。もっとも曲の性格からして、そううるさいことを言いながら極める曲でもないだろうが、合理的な運指はやはり有効だ。慰安的な曲ばかりだがギター的な音使いで、それなりに楽しい。

小品を数曲さらったあとは少し骨のある曲に移る。4月以降、トローバのソナチネ第1楽章バッハのBWV998に取り組んだ。いずれも自己判定「可」で一次試験合格レベル。今も引き続きさらっているが、更なる向上は限界がありそうで、次の曲に移るべく思案中だ。

そんな日々の練習が続けられるのも、健康な身体あってこそ。2年前に発症したへバーデン結節の具合は一進一退で、左手の押弦に制限がある状態はあまり変わっていないが、折り合いをつけて弾いていくしかないなあと観念している。そうした心身の持ち様をサポートするため、新しいギターが出来上がったことも、今後の練習の励みになるだろう。

■音曲■
意識してクラシックを聴き始めて半世紀。手元にも相応の数の音盤があるが、最近は真剣に聴く機会は少なくなった。そもそもオーディオセットに灯を入れる時間が減り、夜半のダイニングテーブルでPC経由のYouTube音源をヘッドフォンリスニングという時間が増えた。その結果、音盤購入はゼロ。聴くジャンルもクラシック以外が多くなった。

昨年あたりから70~80年代の日本のポップスを周回遅れで聴き出したのも、そうした変化の現れだ。こんな日が来るだろうとはっきり予感していたわけではないが、かなり前に手に入れた当時のレコードも幾らかあり、今になってそれらに針を落としている。 クラシックの新しいアーティストにも関心なく、聴く盤といえば往時のものばかり。周回遅れで聴き出したポップスも古いものばかり。まあ、こんな状態で残る人生も暮れていくのだろうと実感する。

■覗機関■
ブログ記事には書いていなかったが、ごく最近になって手持ちのアキュフェーズのセットをすべて売却した。正確かつ忠実で信頼性も高いアキュフェーズ。相応の費用を投じて手に入れ「一生添い遂げる」つもりだった。しかし少し前から感じていた「面白味のなさ」が次第に増幅されきた。同時にかつて使っていた古い機械への恋慕が頭をもたげる。ふと横をみると世には魅力的なヴィンテージもあるではないか。ピカピカで立派なアキュフェーズとこのまま退屈でつまらない人生を送るのか、それとも…。 イジイジ考えていても先に進まないのでアキュフェーズとの別れを決めた。6年間の付き合いだった。引取りに来た秋葉原中古オーディオ専門店の担当者曰く「アキュフェーズを手放す方は、みな同じことを言う」そうだ。 才色兼備で性格もよく、丈夫で長持ち…そんな伴侶を「面白くない」という理由で自ら手放す…勝手なものだが、アキュフェーズあるあるらしい。
そんなわけで呆気なく終わったアキュフェーズとの蜜月時代。今後は単身、いやオーディオ装置なし、というわけにはいかず、次なる伴侶を迎えるべく準備中。年明けには身勝手な変わり身の顛末を記事にするつもりだ。


さて、今年もいよいよ終わり。一年間凝りずにアクセスしていただいた方々に感謝いたします。ありがとうございました。マンネリブログながら来年も引き続きよろしくお願いいたします。最後に、コロナ禍の先が見えなかった2年前の暮、仕事帰りに撮った東京駅・丸の内周辺の様子と、年末必聴志ん朝の「二番煎じ」を貼って年内最後の更新といたします。
それではみなさま、よいお年をお迎え下さい。

与太拝


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新・田邊ギター検分



出来上がった田邊ギターを受け取ってからひと月ほど経った。朝練かねて毎日せっせと弾いている。出来立てほやほやの初期段階ではあるが、楽器の個性はおおよそ把握できた。これから次第に変化していくだろうが、現時点の備忘を残しておこう。


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左:ロマニリョスモデル2004年 右:サントスモデル2023年
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<ビジュアル>
第一印象は神の声。何事も見た目は重要だ。お願いした通りのシンプルで控え目な造作ながら、高い工作精度ととっておきの良材が高い品格を醸し出す。16㎜幅でお願いしたロゼッタは過度に主張せず、それでいて存在感も十分だ。

<ネック形状>
最後までこだわったネック形状は私のリクエスト通り。C型に近い形状ながらしっかり感もあり、51㎜のナット幅と併せ、とても弾きやすい。

<全体の発音>
明るい音が反応よく広がる。繰り返しお願いしていた高音域のカリカリした反応の良さは、弦に触れただけで音が出そうな感じだ。出来立てながら音量も十分で、低音から高音まで現在よく鳴っているエルナンデス・イ・アグアドと肩を並べる。

<低音>
ボディレゾナンスはF#付近ながら極端ではなくG~Fにうまく分散されていて、6弦ローポジション全体で量感ある低音が得られる。スル・タストでふっくらした音も出せるし、やや爪をかけた鋭いアタックにも物おじせず反応する。5弦の7~10フレットあたりも極端なつまりはなく良好だ。

<高音>
タッチのアタック音とその後のサステインの配分がちょうどよく、どの弦も14フレット辺りまでストレスない出音でサステインの不足もない。1弦は17フレット=Aまでつまりなく反応する。当初1弦9フレット=C#に表板のウルフが当たって音がつまる印象(アタック音が強くサステインが短い)だったが、調弦が下がっていたためと気付いた。A=440~442Hzできちんと調弦する限りまったく問題ない。

総じて、製作歴四半世紀になる田邊さんの高い技術と豊かな感性が随所に息づく素晴らしいギター。どこへ出しても恥ずかしくない、誰が弾いても納得する出色の出来栄えだ。田邊さん、素晴らしいギターをありがとうございます。健康寿命尽きるまで大切に弾いていきます。

<関連記事>
新・田邊ギター 佳境に入る!
新・田邊ギター(続)
新・田邊ギター(続々)
新・田邊ギター出来!


いつもの通り参考にならない動画だが、記録として残しておく。



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松任谷由実「紅雀」「流線形’80」



このところブログへのアクセス数が微増。たまたま更新が続いたせいだろうか。もっともアクセス数の割にはランキングバナーのクリックは相変わらず低調。まあ、記事へのお付き合いだけで有難いが、ついでに記事下方にある<クラシック音楽鑑賞>のバナーをワンクリックしていただき、ランキングサイトへ飛んだあと再び当ブログ名をクリックして戻ってきてもらえると更にハッピー(面倒なこというオヤジだなあ)。どうぞ引き続きよろしくお願いします。 さて、少し前から周回遅れで聴いているユーミン。きょうはこの盤を取り出した。


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ユーミンの5作目のアルバム「紅雀」と6作目「流線形'80」。それぞれ1978年3月と同年11月のリリース。「紅雀」は結婚して荒井由実から松任谷由実に変わって出た最初のアルバムということになる。この当時、人気アーティストはシングルなら3~4ヶ月に1枚、アルバムも年に2枚は出すのが当たり前の時代だった。そんな時代、1976年11月に松任谷正隆と結婚後、1年半近いブランクは相当長かったに違いない。松任谷姓になって満を持してリリースした「紅雀」。これが今でも語られるほど地味なアルバムとなった。地味とひと言で片付けるのはどうかと思うが、それまでの初期のユーミンの曲にあったキャッチ-なメロディやスッと入ってくるコード進行の使用が控えめで、アルバムコンセプトとしてラテンテイストと言われながらも滅法明るいラテンとも違い、フォルクローレやボサノバ等やや抑えめのテイストが支配的であることから「地味」というレッテルと貼られてしまうのかもしれない。しかし、いま聴いてみるとアレンジ、曲想等、ジャズやフュージョンのテイストを加えながらも抑え気味のアレンジは通好みながら飽きずに聴かせてくれる。

「紅雀」から8ヶ月後に出た「流線形'80」。こちらは「紅雀」の通好みから一転、一気にポップでキャッチ-なアルバムとしてリリースされた。ジャケットデザインからして、今日シティーポップスと言われるイメージをよく表している。加えていえば荒井由実時代は、それまでの四畳半フォークや歌謡曲路線とは一線を画していながらも、やはりどこかそうした70年代半ばのイメージを宿しているように感じる。それに対して「紅雀」を経てこの「流線形'80」ではその後80年代に向けてのユーミンカラーが一気に押し出されたアルバムに仕上がっている。

「紅雀」「流線形'80」。同じ年にリリースされた2枚のアルバムながら対照的、そして新しい方向への指針となった名盤だ。


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「紅雀」の収録曲「ハルジョオン・ヒメジョオン」


「流線形'80」の収録曲。シングルリリースもされてヒットした「埠頭を渡る風」


同 「魔法のくすり」



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グールド バッハ:イギリス組曲



今年も残すところあと数日。世間の喧騒をよそに、いつもと変わらぬ前期高齢者の日常。しぶとく音盤在庫の確認に精を出そう。きょう取り出しのはこの盤。


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グレン・グールド(1932-1982)の弾くバッハ「イギリス組曲」。いつもなら例のボックスセットからCDを取り出すのだが、きょうは気分を変えて手持ちのLP盤を取り出した。全6曲が70年代初頭から中庸の1971年から76年にかけて録音されている。グールドの盤歴の中では比較的遅い時期の録音といえる。

録音当時、ゴールドベルク変奏曲でデビューしてから二十年以上を経ているが、グールドのバッハに対するアプローチに大きな変化はない。すべてが明晰で、楽譜に書かれた音が解体され、そして再構築される。この盤はアナログ最終期ということもあって音も一層クリアで、彼の演奏の特質がよく明確に伝わってくる。しかしよく聴くと初期のパルティータの録音などに比べると音楽表現の幅が少し控え目になっている。音の強弱、テンポ設定の緩急、アーティキュレションの扱い、そうした一つ一つを彼が頭に描いたイメージの一歩手前で指先をコントロールしているように感じる。

1932年生まれのグールドはこの盤の収録時には四十代半ば。いくらグールドの音楽が若くして完成されていたといえ、二十代の頃と違って当然だろう。これをして円熟というのかもしれないが、円熟がいいとも限らない。往々にして年齢を重ねるとテンポは遅くなり、音楽の味付けも濃くなる。グールドが50歳で亡くなる前、晩年のゴールドベルクの再録音でも分かるように、グールドもこの法則の例外ではなかった。若い頃の竹を割ったような演奏にリアリズムを感じることも多い。このイギリス組曲の録音は晩年のかなり大きな変化を前にした時期にあたり、壮年期の彼の比較的中庸な表現が聴ける盤だ。


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この盤の音源。イギリス組曲第2番プレリュード


第5番パスピエ。高校時代にギターのアンサンブルで演奏した懐かしい曲だ。


全組曲6曲の再生リスト


第1番のブーレ。テープ編集風景はまさにアナログの世界。



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中森明菜「北ウィング」



クリスマスイヴの昨日、中森明菜の公式YouTubeチャンネルが開設された。


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表舞台から姿を消して久しい彼女だが、世の多くの明菜ファンに支えられ、その人気は根強い。今回のニュースにもファンたちはすぐに反応し、アップされた「北ウィング」を歌う動画は一日で150万回再生をカウントしている。

ぼくは80年代にはすでに勤め人として程々に働いていたし、聴く音楽はクラシック中心。アイドル達の歌声はテレビの向こうで何となく流れていたに過ぎない。しかし脳裏のどこかに染み付いていたのだろう、いい加減オッサンになってから当時のポップスも聴くようになった。中森明菜を聴きだしたのも90年代終わり頃。リサイクルショップのジャンクコーナーで投げ売られていたアルバムやシングル盤を買い集めた。周回遅れも甚だしい。

きのう開設された公式チャンネルアップされた「北ウィング」で思い出し、音盤棚から取り出したのは、その「北ウィング」が収められている1984年発売の彼女の6枚目のアルバム「ANNIVERSARY」。このアルバムの発売に先立ち「北ウィング」は同年1984年1月に先行リリースされ、すぐにヒットチャートに躍り出た。アルバム「ANNIVERSARY」は「夏をイメージした季節感と異国情緒ムードで統一感」がテーマとされ、いま聴いても中々多彩な曲が並ぶ。その中にあって「北ウィング」は、単なるアイドルポップスを超え、今も彼女の持ち味であるウィスパーボイスを予感させるところもあって抜きん出て素晴らしい。


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公式チャンネルにアップされた「北ウィング-CLASSIC-」。ピアノと弦楽のバックに切々を歌う。!マークが出たら「YouTubeでみる」とクリックすればOK。
このアレンジは作曲者:林哲司のトリビュートアルバムで歌われたもので、中森明菜はSNSで次のようなコメントをアップしている。「当時は、国境を超えて彼の元へ向かう意思のある女性として歌っていました。40年の時を経た今、ひとりの女性がすべてを捨てる覚悟で一歩を踏み出す勇気を讃えたいと思い、彼女を見守り応援する気持ち、そして康さん・林さん・この曲を愛してくださるみなさまへ感謝の気持ちを込めて歌いました。」


こちらでもOK→
https://youtu.be/T7VMHQecm6k?si=Qd3P29LXl8_hrO9o


2002年テレビ放映での「北ウィング」


「北ウィング」 この曲が出た当時の様々なステージ



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イタリア合奏団 クリスマス協奏曲集



世間はクリスマスイヴ。「関係ねえや」と開き直るのも大人げないので、信心よそに音盤取り出し、楚々と楽しもう。


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イタリア合奏団による「クリスマス協奏曲集」と題された一枚。ヴィヴァルディ、トレッリ、コレッリ、マンフレディーニ、ロカテルリといったイタリアンバロック時代の作曲家たちの合奏協奏曲から、クリスマスにちなむ曲を集めたアルバムだ。「クリスマスにちなむ」いうのは、曲中にパストラーレ(田園・牧歌)風の楽章を持つ曲のという意味。8分の6あるいは8分の12拍子で持続低音(ドローンバス)やオーボエ・フルートなどを使って羊飼い(pastore)をイメージする曲想を持つ。そのことがすなわちキリストの降誕の物語につながるという宗教的バックボーンがある。

イタリアンバロックの作曲家達の作品はいずれも大らかで美しく、同じバロックでもバッハのような深遠さはない。それがよくもあり少々飽き足らないところでもある。演奏しているイタリア合奏団は、かつてのローマ合奏団を母体に1979年に結成された。この盤は1993年イタリアのコンタリーナ宮殿での録音で、世界屈指といわれるその音響が素晴らしい。少し大きめの音量で愛器2S-305から繰り出される音を聴いていると、チープな拙宅の8畳間がにわかに豪華な石造りの間に変わったかのように感じるほどだ。


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この盤の音源。トレッリ合奏協奏曲ト短調 作品8-6「パストラーレ」


同 ロカテルリ合奏協奏曲ヘ短調 作品1-8から「パストラーレ」


鈴木大介が弾くフェルナンド・ソルのパストラーレ2題。



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メンデルスゾーンのドッペル



12月も下旬の週末金曜日。近くのショッピングモールの横を通ると人出の多さに驚いた。クリスマス感・年末感ゼロの自分の生活と世間のギャップを実感。何だかなあと溜息一つ。さて、気を取り直して音盤の在庫確認。先回のメンデルスゾーン「スコッチ」で思い出し、こんな盤を取り出した。


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オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の一連の録音からメンデルスゾーンのあまり演奏されない協奏曲とモーツァルトの第38番ニ長調「プラハ」を収めた盤。十数年前に出張で金沢を訪れた際に地元の老舗レコード店「山蓄」(現在は廃業)でOEKの盤をまとめて手に入れた中に混じっていた。きょうはメンデルスゾーンのトラックを選んでプレイボタンを押した。ヴァイオリン:安永徹、ピアノ:市野あゆみ。2005年録音。指揮者なしでの演奏とライナーノーツに書かれていた。

ピアノ、ヴァイオリンのための協奏曲ニ短調。通称メンデルスゾーンのドッペル。この曲はメンデルスゾーンが弱冠14歳のときの作品だそうだ。堂々18分を要するソナタ形式の第1楽章。冒頭からニ短調の調性に相応しく、悲劇的な曲想で始まる。モーツァルトの短調作品を思わせる古典的様式感と充実した和声。ヴァイオリンとピアノ扱いもまったく不自然さはない。ところどころで古典派から少しはみ出すような初期ロマン派らしい斬新な転調も織り交ぜて、まったく飽きさせない。第2楽章は二つの独奏楽器主体の静かで美しいカンタービレ。第3楽章も充実したアレグロ・モルト。両ソロ楽器の技巧的なパッセージも十二分に折り込まれて聴き応え十分だ。

メンデルスゾーンは一般にはヴァイオリン協奏曲と第3番以降の交響曲ばかりが有名で、知名度の割には他の曲があまり聴かれない。弦楽合奏や吹奏楽のための合奏曲、室内楽やピアノ曲そして大規模な宗教曲まで傑作揃い。もっと聴かれてしかるべき作曲家だろう。


全3楽章で40分近く要する大曲。 いくつかの国際コンクールで上位入賞し来日もしているヨシフ・イワノフと、ラナ・スランという北欧のピアニストによる演奏。


クレメルとアルゲリッチによる演奏。バックはオルフェウス室内管弦楽団



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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