田邊ギターのサドル交換



新しい田邊ギターを受け取ってから三ヵ月程が経過。この間、時間が許す限りせっせと弾いて感触を楽しんできた。表板他、初期の動きがある期間だが、問題となるような変化・変形はなし。特に弾き心地の肝となるネック・指板・サドル・ナット関連のセッティングも問題はない。このまま弾き進めてもいいのだが、気分転換も兼ね、予め用意してある低めのサドルに入れ替えてみることにした。昨年、製作段階の打ち合わせで、弦高の高低をセットできるようにサドルを2本お願いしていた。ちなみに材質はナットが牛骨、サドルは象牙を使った。

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サドルは1弦側から差し込む。駒の溝にほんの僅かテーパが付けられていて、差し込むにつれてフリクションが増し、最後はピタリと収まる。量産品、手工品問わず、溝とサドルの収まりが雑で、サドルが傾いている場合があるが、見ているだけで気持ちが悪い。サドルと溝に隙間がなく、きちんと垂直に収まるよう調整すべきだ。


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駒傾斜部との絶妙な取り合い(6弦側)
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同(1弦側)
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弦高低め用のサドルをセット。弦はサバレス社ニュークリスタル・カンティーガ・クリエーションのノーマルテンション。ピッチはA=440Hz。この状態で12フレットでの弦高は素人の雑な計測で…1弦2.4ミリ・6弦3.5ミリ程…となった。極端に低いわけではないが、この状態で気になるローポジションのビリつきを確認すると、1~4弦はまったくなし。かなり強く押し込むようにタッチすると5弦1フレットと6弦1、2フレットで僅かにフレット打ちするが、通常の演奏状態であればまったく問題はない。標準弦高用のサドル(1弦3㎜・6弦4㎜)に比べると手触りとしてはかなり低くなった印象だ。


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弦高のセッティングとしては12フレット上だけでなく、ネック形状(反り)を考慮して5~7フレット辺りの弦高も重要だ。ネックの反りが大きいと12フレット上の弦高が低くても中間ポジションの弦高が下がらず(あるいは下がりすぎて)弾きにくさやビリつきの原因になる。田邊ギターのネックはいずれもいい状態で、今回も5フレットで1弦1.5㎜・6弦2.2㎜となって、手触りとしてもいい感じに納まった。
弦高セッティングのもう一つのキーパーツであるナットは今回触らず。もう少し溝を落せる感じがするが、この辺りの調整は極めてデリケートだ。もうしばらく時間をおいてから、田邊工房へ持ち込んで調整してもらおうと思っている。


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