Ella and Basie!



当地の今年の桜は、学校の入学式に文字通り花を添えた。かつての日本の光景そのものだ。希望に満ちた春の日とは裏腹に、きょうも無為の一日を終えた我が日常。夜更け前の音盤タイム。今夜はジャズ。取り出したのはこの盤。


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エラ・フィッツジェラルド(1917-1996)がカウント・ベイシー(1904-1984)率いる彼のバンドをバックに歌った、その名も「Ella and Basie !」というアルバム。1963年録音。手持ちの盤は90年代初頭に出た国内盤CD。収録曲は以下の通り。お馴染みのスタンダードが並ぶ。

 1. ハニー・サックル・ローズ
 2. ディード・アイ・ドゥ
 3. イントゥ・イーチ・ライフ・サム・レイン・マスト・フォール
 4. ゼム・ゼア・アイズ
 5. ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー
 6. 二人でお茶を
 7. サテン・ドール
 8. アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト
 9. シャイニー・ストッキングス
 10. マイ・ラスト・アフェア
 11. 浮気はやめた
 12. 明るい表通りで

今どき女性ボーカルというと、小編成のコンボバンドをバックに歌うスタイルがまず目に浮かぶが、50~60年代のモダンジャズ全盛期、多くの歌手はダンスバンド専属の歌い手としてそのキャリアを開始するのが一般的だった。エラ・フィッツジェラルドも十代の終わりにハーレムのダンスバンドの歌い手となって以降、数多くの録音を残した。ぼくはそのうちごく僅かの盤しか知らないが、このカウント・ベイシーとの協演は中でも素晴らしい一枚だ。当時40代半ばのエラの声はツヤとハリがあり、アップテンポではキレよく、バラードではしっとり、しかし嫌味にならず、さすがの歌唱を聴かせる。

そんなエラに負けず劣らず素晴らしいのがベイシー楽団のバックだ。名アレンジャー、クインシー・ジョーンズの編曲の妙もあって、単調な歌伴とはひと味もふた味も違う。クインシーのアレンジは、音数はむしろ少ないくらいで、エラの歌唱を邪魔することはなく、要所要所でホーンセクションがキレのいい合の手を決める。全体として、ビッグバンドからイメージするガンガン行くぜ的な雰囲気は微塵もなく、整然としていてうるさくない。節操のない暑苦しいビッグバンドはちょっとという向きにはイチオシのアルバムだ。


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「二人でお茶を」


このコンビの演奏で有名にヒットした「シャイニー・ストッキングス」


「シャイニー・ストッキングス」はビッグバンドからヴォーカルまで人気のスタンダード。



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音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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