サイモンとガーファンクル  7時のニュース/きよしこの夜


週末金曜日、そしてクリスマスイヴということで、職場の面々も5時の終業ベルのあとほどなく片付けを始める者も多く、ぼくも6時半頃事務所を出た。年々季節感がなくなるが、クリスマスの声を聞くと今年も残すところ1週間。やはり年の瀬を感じるようになる。さてクリスマスイヴの夜、何を聴こうかと思案。バッハのクリスマス・カンタータか、あるいはヴィヴァルディのグロリアミサにしようかと思ったが、ぐっと趣向を変えてサイモンとガーファンクルの「7時のニュース/きよしこの夜」を聴くことにした。


「7時のニュース/きよしこの夜」が収められたベスト版   サイモンとガーファンクルのアルバム


サイモンとガーファンクルはぼくらの世代には正にリアルタイムの存在だ。中学2年のとき、映画「卒業」を観た。当時うぶな田舎の中学生にはストーリーさえよくわからなかったが、S&Gの挿入歌のいくつかは印象に残ったし、ラジオのスイッチを入れるとヒットチャートに彼らの曲が必ずあった。ぼく自身は彼らの熱心なファンではないが、S&Gの曲で1曲選ぶとしたら、サイウンド・オブ・サイレンスでも、ミセスロビンソンでもなく、この「7時のニュース/きよしこの夜」を選ぶ。ご存知の通り、この曲はきよしこの夜を歌うS&Gのバックで、60年から70年代初頭にかけてアメリカの主要な社会問題であった人種差別やベトナム戦争などに関するニュースが読み上げられる。

ぼくが中学生だった1967~69年は日本でも学生運動がピークを迎えていて、ぼくも中学生ながら社会派の本に夢中になったり、学園闘争や反安保闘争の出来事に強い関心を寄せていた。70年になって安保闘争や学園紛争が終焉すると、日本では大阪万博が開かれ、社会は一気に昭和元禄といわれる享楽的な時代になる。音楽からも岡林信康や高田渡などのアングラフォークのような反体制や社会派のメッセージは消え、代わって吉田拓郎、かぐや姫、ユーミンらがメジャーから登場、ニューミュージックといわれる潮流が出来上がっていった。
1970年からオイルショック前の1972年頃まで享楽的な昭和元禄に酔っていた日本。その日本をよそにベトナムでは戦火が続き、アメリカ社会は病み続けていた。この曲7時のニュース/きよしこの夜」を聴くたびにその当時の空気を思い出す。そして年の瀬のこの時期に、この曲最後のアナウンサーの結び「Good night」を聴くと、最後のページを読み終えて本を閉じるときにような思いになる。そして今年も終わりになるのだと実感する。



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張り付けてあるレコードのなかで、右上の、ゴールドのわっかの中に二人が写っているレコードを、私も持っていて、中学生くらいから何年間か繰り返し聴いていました。でも、その7時のニュース、という曲は入っていなかったと思います。
ガーファンクルと、年は違うけど、同じ誕生日で喜んでいました。
レコード、引っ越しのたびに持ち歩いていますが、最近みてないな…たぶんまだ手元にあるはずだけど…

Re: タイトルなし

7de45さん、古い記事を拾っていただき、ありがとうございます。
このレコードには7時にニュース…は入っていませんね。何かの機会に聴いてみて下さい。
どうってことのない、サイレントナイトだけれだ、なぜか心ひかれます。
レコードはぜひ復活を。プレイヤーも安直コースなら1万円でおつりがきますので(^^;
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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