笠井紀美子@TBM



先ほど確認したらアクセスカウンターが15万を超えたところ。そしてきょうのこの記事で千と一回目。どうぞ引き続きアクセスの程、よろしくお願いいたします。さて千と一話かあ。千と一。千夜一夜物語…。きのうの<ほぼ千話>の記事にnarkejpさんから寄せられたコメントにもあったなあと、アラビアンナイトにまつわる曲<シェエラザード>を思い出した。しかし、少し前に一度書いたような気がして確認すると、半年ほど前に記事していましたね
…というわけで方針変更。何の脈絡もなく、こんな盤を取り出した。


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笠井紀美子と峰厚介カルテットによるストレートアヘッドなジャズアルバム。1971年、笠井紀美子27歳のときに当時の新興ジャズレーベル:スリー・ブラインド・マイス(TBM)に入れた録音。手持ちの盤は、1979年に日本フォノグラムからミドルプライスでリリースされたときのもの。現在も入手可能。収録曲他以下の通り。

 1. アローン・トゥゲザー
 2. ハ短調のブルース
 3. 乾いた川
 4. ラウンド・ミッドナイト
 5. イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー
 6. ビー・スティル・マイ・ソウル
 笠井紀美子(vo)、峰厚介(ss,as) 菊地雅洋(p)、鈴木良雄(b)、村上寛(ds)

70年代、笠井紀美子は日本人離れしたディープな歌唱とストイックな姿勢で、真っ当なジャズファンから大きな支持を得た。それはこの盤で共演している峰厚介カルテットを始め、当時の新進気鋭のジャズメンにも共通していた。加えてTBMレーベルもまた、そうした日本のジャズ奏者の魅力をストレートに伝えるべく生まれ、ジャズの核心をダイレクトに伝えるような当時としては画期的な録音とカッティングでプレゼンスを築いた。実際TBM録音の多くの盤は今も偉大な価値をもって受け入れられ、当時の録音エンジニアの何人かはオーディオ評論他で活躍している。

本当に久しぶりに取り出して針を降ろしたのだが、当時の熱気がそのまま伝わってくるような素晴らしい音質に驚く。低重心のオルトフォンSPU-Gでは少々エッジがスポイルされているかもしれないが、それでも尚、リアルで説得力のある音像が目前に展開する。<アローン・トゥゲザー><ラウンド・ミッドナイト>といったスタンダードに加え、アルバム・タイトルチューンのオリジナル曲<イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー>でも笠井紀美子の求心的な歌いっぷりは独自かつ説得力がある。80年代以降現れた、<ネクタイ族のアイドル>といった風情のジャズ歌手と称した女性ボーカル(その多くはその後雲散霧消)とはまったく別世界だ。
笠井紀美子はその後70年代後半にはフュージョンテイストのアルバムを作り、さらに宝飾デザイナーとしても活躍し、今はもう歌手を引退している。彼女の人生の中ではごく短期間であったかもしれないが、間違いなくもっとも輝いていた時期の記録だろう。


松本英彦と。



羽田健太郎、赤木りえらと。



フュージョンテイストの16ビートを加え、4ビートとのまさにフュージョン。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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