M・ポンセのギター作品集



今週に入ってから暖かい日が続く。
今夜はこの三月で退職する同僚と、旧知のごく内輪の仲間とで番外編のサヨナラ会。ほぼ同年代の面々。30年前にも同じ面子で出張に行ったっけと、越し方の月日の速さをしみじみと振り返りつつ一献。くだをまく歳でもなく、じゃあなぁ~と明るく御開き。まあ、そういうもんだよ人生は…
就寝前ひとときの音盤タイム。今夜はギターをと思い、こんな盤を取り出した。


manuel-m-ponce.jpg  DSCN3298 (480x480)


マヌエル・ポンセ(1882~1948)のギター作品集。いくつかの面を持つポンセの作品中、少し特異な作風の曲を収めたナクソス盤の1枚。アダム・ホルツマンのギター。1997年録音。収録曲は以下の通り。

 ・前奏曲ホ長調
 ・組曲二長調 プレアンブル/クーラント/サラバンド/ガヴォット1・2
 ・組曲イ短調 前奏曲/アルマンド/サラバンド/ガヴォット/ジーグ
 ・ギターとハープシコードのための前奏曲
 ・ギターとハープシコードのためのソナタ
 ・バレット
 ・タルレガ賛歌

ポンセはギター弾きにはお馴染みの作曲だが、一般に知られている曲は「エストレリータ」くらいだろうか。クラシック音楽の世界にあっては、近現代を代表する作曲家の一人として外せない存在だ。20世紀前半、セゴヴィアとの交流を通じて重要な作品をいくつか残した。
作曲家には多かれ少なかれいくつかの異なる作風を示すケースが多いが、このポンセにも当てはまる。この盤に収録された曲の多くは、バロックや前古典期の作風を擬した作りになっている。二つの組曲はバロックの舞曲形式組曲で、かつてはバッハと同時代を生きたドイツのリューティスト:シルヴィウス・レオポルド・ヴァイスの作と言われていたこともあった程だ。しかし、よく聴くとところどころに近現代の要素を感じさせる和声が仕組まれている。20世紀初頭はバロック期の音楽が復興したことを受け、そのスタイルを借りた曲が一時の流行りと言ってもいい時代だった。ストラヴィンスキーの一部の作品などはその典型だ。

中上級のギター弾きなら、これらの曲のいくつかはお馴染みだろう。前奏曲ホ長調や組曲イ短調はセゴヴィアが弾き、日本でも渡辺範彦が度々取り上げたこともあって古くから親しまれてきた。ギターでの演奏効果も中々よく、コンサートでも弾き映えのする曲だ。ぼくもそれこそ高校時代からずっと親しんできたが、いずれもきちんとモノになっていない。


ギターとハープシコードのための前奏曲。


こちらはギターソロ版の前奏曲ホ長調。田部井辰夫氏の演奏。


組曲イ短調。アルメニア出身のゴハー・ヴァルダニヤンというギタリスト。


★追伸★
気付けばブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)