メンデルスゾーンの弦八



朝夕のひんやりした空気は残るが日中はすっかり春らしい陽気。南から次第に桜の便り。関東もあと十日ほどで開花かな…。休日にも関わらず、きょうは朝早くに野暮用あって平日同様に起床。用件はすぐに済んだので午前中からダラダラと過ごした。
先日のピアソラ@新杉田の帰り道、「メンデルスゾーンの弦ハチ。いい曲だよ。」と、同行したフルート&チェロ両刀使いの知人とそんな話になった。しかし曲がスッと浮かばない。クラシックを聴き始めて四十年余。あれこれ聴いてきたつもりだったが、室内楽はまだまだ未聴の領域が多い。独墺系交響曲のイントロ当てクイズは少々自信があるが、室内楽となるとはお手上げだろう。


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メンデルスゾーンの<弦楽八重奏曲変ホ長調作品20>。手持ちの盤は当ブログ記事には何度か登場しているブリリアントレーベルの<メンデルスゾーン室内楽全集>全10枚組激安ボックスセットの1枚。ピアノ六重奏曲二長調作品110とカップリングされている。アマティ弦楽合奏団という団体の演奏。弦楽四重奏団を二つ合わせた編成が基本だが、チェロの一方をコントラバスに代えたり、ときには弦楽合奏でも演奏されるようだ。曲は以下の4つの楽章からなる。

 1.アレグロ・モデラート・コン・フォーコ
 2.アンダンテ
 3.スケルツ~アレグロ・レジェリッシモ
 4.プレスト

メンデルスゾーンがまだ16歳のときの作品だが、30分を越す堂々たる構成。各主題の提示とその展開、そしてそれをつなぐ経過句や転調の妙など、まったく飽きさせない。さすが天才の名に恥じない名曲だ。第1楽章冒頭から若やいだ明るさと活力あふれるモティーフが続くが、時折り陰りのあるロマンティックな表情も交える。第2楽章は短調に転じ、より一層ロマン派の色合いを濃くするが、あまり深刻な表情は見せずに美しく歌われ、心打たれる。第3楽章も引き続き短調調性をとる。快速調スケルツォで、のちの交響曲などにも通じるフレーズが顔を出し、各パートはテクニカルに絡み合いながら進む。実際の演奏となると中々合わせにくいのではないか。終楽章も陽気に大団円という単純さはない。無窮動風のモチーフにのってテーマが進み、途中からフーガへと展開するところなどは、16歳の習作という域を完全に超えていて、充実度MAXの素晴らしい曲だ。


2ndチェロをコントラバスで弾くケースも多いらしい。当然、低音部の支えが堅固になり、一層ダイナミクスが拡大される。



オーケストラ編成による第3楽章スケルツォ。



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メンパチ!

こんにちは。
この曲超大好きです!
堅牢かつ明快なゲヴァントハウスSQ+ベルリンSQの録音と
ピリオド楽器を自在に操ったしなやかなラルキブデッリの録音が好きです。

Re: メンパチ!

木曽のあばら屋さん、こんばんは。
さすがお目が高い! この曲は聴く側以上に、弾く側に人気のようで、弦楽器愛好家の間では定番中の定番とのことです。それにしても16歳のメンデルスゾーンの成熟ぶりには驚きます。今更ながら夭逝が惜しまれます。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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