WAM SYM25



四月に入ってからの新年度業務がいきなり結構なボリュームで悪戦苦闘中。今週はずっと9時過ぎの帰宅が続いている。もっとも若い頃のような午前様だの徹夜だのといったことはなくなったので、寝る時間がないというほどのことはない。せいぜいギターを弾く時間がない、ゆっくり音楽を聴く時間がない、まあそんなレベルではあるが、あと数時間自由になる時間があればと思う。さて、今夜もすでによい子はオネムの時間だが、ぼくは不良のオッサンなので、少しだけ音楽を聴こう。


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モーツァルト(WAM)の交響曲第25番ト短調K183。先ほど遅い晩飯をつつきながらテレビを観ていたら、マツコデラックスが出ているバラエティーの会話のバックでこの曲が使われていたので思い出した次第。オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団。1956年録音。手持ちの盤は2000年にARTリマスタリングで出た海外盤。90年代にEMIは一連のステレオ初期録音をHS2088というマスタリングでリリースしたのだが、評判芳しくなく、その後このART(Abbey_Road_Technology)でマスタリングやり直した。手元にあるクレンペラーのEMIステレオ録音はHS2088の国内盤とARTの海外盤が混在している。この盤にはコシュ・ファン・トゥッテ序曲K588、アダージョとフーガK546、それと交響曲の25番と29番31番<パリ>が収録されていて、中々魅力的なカップリングだ。

腕利きを集めたフィルハーモニア管の実力と各声部が明瞭に分離しかつ素晴らしい音場感を保った秀逸な録音、そしてそれらの特性とクレンペラーの明晰な音楽作りがマッチして、素晴らしい演奏を繰り広げる。オケはもちろん対向配置。時代性もあって重厚長大の大編成で、音はどっしりと大地に根を張ったような組立てではあるのだが、鈍重さはまったくない。実際、この25番の第1楽章などは、予想を覆えすほど速めのテンポで突き進み、引き締まった響きと適切なアーティキュレーションで、この曲冒頭の緊張感が表現される。第3楽章メヌエットなどは、もっとゴリゴリやるかと思うと、意外にもしなやかだ。フィルハーモニア管の弦楽パートは実に優秀で、整ったアンサンブルとピッチの揃ったすっきりとした音色で、重量感としなやかさを併せ持つ。その向こうから聴こえてくる木管群のよく通る音色も印象的だ。
クレンペラー&フィルハーモニア管のステレオ録音は、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、いずれも聴くに値する名演が並んでいる。


この盤の音源。第25番全曲



併録されている<アダージョとフーガK546>の音源。フーガは4分27秒から



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こんばんは。
クレンペラ-.フィルハ-モニ-管の演奏には一切の制約や窮屈さがなく響きの密度をたもちながら音楽が滔々と流れるのはとても素晴らしいと思います。

私はワ-グナ管弦楽曲集と大地の歌が録音案配含めて度々聴いてます。

Re: タイトルなし

マイスターフォークさん、こんばんは。
クレンペラーの音作りに関しては、おっしゃる通りだと思います。それと、EMIはステレオ録音に出遅れたと言われていますが、1956年にこれだけ立派な録音を残しているのですから、こちらもさすがです。
ワグナーアルバムも必聴ですね。だいぶ前に記事にしました。
http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/blog-entry-502.html
http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/blog-entry-501.html

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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