ソルの二重奏曲集



桜が咲き、そして散り。気付けば五月。風薫るを通り越して、いきなり真夏日というのも、近年は珍しくなくなってしまった。暦通りの休みで、あすから来週半ばまでの連休を前にした週末金曜日。都内での仕事を終えてからアキバで少々寄り道して9時少し前に帰宅した。夕飯を済ませたあと、休み前の気安さから、しばしソファでうたた寝。そして、やおら起きて深夜のリスニング。久々にギター曲を聴くことにした。


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フェルナンド・ソル(1778-1839)が作ったギターのための二重奏曲をCD2枚に収めたナクソス盤。1994年から95年にかけての録音。弾いているのは、ロベルト・クビカとヴィルマ・ファン・ベルケルという二人組。
ソルはギター弾きにはお馴染みの作曲家だ。19世紀初頭の古典ギター全盛期、多くのギター演奏家兼作曲家が活躍した中でも格段に優れた曲を残した。スペイン生まれながら、パリやイギリス、ロシアで活躍し、ギター曲なみならず管弦楽曲やオペラ、バレエ音楽なども残した。残念ながらそれらの多くは楽譜が失われ、現在ではもっぱらギター曲のみが知られる。
CD2枚におよぶギター二重奏曲は、あるものはギター練習生と教師のための教育用として、あるものは友人との二重奏用として書かれ、技術的に優しいものからコンサートプログラムになるものまで幅広い。そして、小品大曲に関わらず、いずれも19世紀初頭の古典から初期ロマン派様式感と豊かな和声に彩られ、聴いていても弾いていても、実に美しく楽しい。独奏曲、二重奏曲を問わず、ソルの曲を弾いていると、ギターの特性をうまく引き出し、クラシカルな楽想を盛り込んだソルに心から感謝したくなる。<二人の友><アンクラージュマン><ロシアの思い出>といったコンサート用になる規模の曲はもちろん優れているが、作品55や作品61などの3分に満たない小品の数々もいずれも捨てがたい。
ロベルト・クビカとヴィルマ・ファン・ベルケルのペアは、現代風のキレにいい音と弾きぶりで、モダンスタイルの演奏としては好感がもてる。


この盤の音源。作品55<三つの二重奏曲>。三曲とも比較的ゆっくりした前半と舞曲ロンド風の後半という構成。第3番は主題と変奏を含み少し規模が大きい。第1番は数年前に隣り町のギター教室発表会に招かれ、指導者の先生と弾いたことがある。



名曲Op.54bis。当時の楽器を使った演奏。堂々とした序奏のあと、主題と変奏が続き、最後はスペイン風舞曲で華やかに終わる。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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