コシュラー&チェコフィル<スラヴ舞曲集>



こどもの日のきょうも当地は好天。昼をはさんで隣り町まで小ドライブ。あまり知られていない田舎の素朴なカフェで昼ご飯。自家製有機野菜を豊富に使ったランチプレートと発酵カシスのジュースで、にわか健康オタク気分になって帰宅した。
さて暦通りの休みもあす一日を残すだけとなったが、今宵も少々夜更かし。メンテナンスも済んで引き続き快調なアンプの灯を入れて、こんな盤を取り出した。


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ドヴォルザークのスラヴ舞曲全曲。スデニェック・コシュラー指揮チェコフィルハーモニーによる1979年の録音。手持ちの盤は国内初出時の2枚組LP。10年ほど前にネットで知り合った方から、目方でドーン!的に箱買いした中に入っていたもの。このとき買った盤に中にはコシュラーのものが何枚かあって、過去にもいくつか記事に取り上げた
スデニェック・コシュラー(1928-1995)は1956年のブザンソン指揮者コンクールでアバドと1位を分け合った実力派。メジャーを制するスター指揮者ではなかったが、残された録音はいずれも堅実でありながらもフレッシュさ感じさせるもので、指揮者としてはこれからというべき年齢で亡くなったことが惜しまれる存在だ。70年代初頭にスロヴァキア国立歌劇場の音楽監督となったことから、同じ地域のスロヴァキアフィルハーモニーとの録音が多いのだが、この時期コシュラーは、ノイマンが首席指揮者だったチェコフィルの常任指揮者も兼任していて、そのチェコフィルといくつかの録音を残している。そのうちの一つがこのスラヴ舞曲集だ。なおコシュラーは後年1987年にこの曲をスロヴァキアフィルと再録している。

他のいくつかの録音同様、このスラヴ舞曲集でもコシュラーの音楽作りは実に明快かつフレッシュだ。スラブ舞曲にはテンポは速いものとゆっくりのものとが混在するが、コシュラーは速いものはより快速調に颯爽と、ゆっくりなものはややロマンティックな表情でと、それぞれの舞曲の性格に応じて緩急のメリハリを付けている。当時まだ東欧と呼ばれた時代ではあったが、チェコフィルは決してローカル色は強くなく、十分に洗練された響き。アナログ最後期のスプラフォンの録音も優れていて、コントラバスの基音もしっかりととらえられて申し分ないアナログサウンドが楽しめる。
独自のリズムや時折り繰り出されるペンタトニックなど、スラヴ舞曲はいずれの曲も東洋人たるぼくの琴線にダイレクトに訴えかけてくるものがある。作曲者のドヴォルザークが範にしたブラームスのハンガリー舞曲もしかりだ。いずれも数分のポピュラーなショートピースながら、民族色に彩られた舞曲の数々は、ボヘミア由来の舞曲に加え、ポーランド由来のマズルカやポロネーズも交え、どれを聴いても心おどる。


スロヴァキアフィルとの再録盤の音源。第1集作品46の第8番。もっともスラブ舞曲らしいといってもよいフリアントのリズム。チェコフィル盤に比べ、より陰影の濃い、ロマンティックな表現だ。


メータ&BPOによる第8番。コンマスに安永氏。1995年。オーケストラピースとしては上出来な演奏だと思うが、スラヴ舞曲の趣きにはいささか遠い感じがする。



もっともポピュラーな第10番ホ短調。パールマン、ヨーヨーマ、小澤。



第1集全曲
https://youtu.be/dRjtJEIkcV8

第2集全曲
https://youtu.be/l5Pt6Hy7fNc



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台風後…

こんにちは。

職業柄 連休も仕事でした。

朝は5時起きなので出勤まではガ-デナ-(庭いじり)するかバッハ中心に聴いてます。


コシュラ-!懐かしいマエストロです。

3十年くらい前に私の地元でチェコフィルとの公演でしたが折からの台風で開演が遅れました。 小一時間くらい待って楽員がバラバラとステージに集まりましたがマエストロは飛行機でしたので着きません、、 チェロの頭が振りスラブ舞曲から五曲程聴かせてもらいました。

打楽器の上手いこと! 今の当オケではちょっと… インター化は味わいや風味をとばします。


コシュラ-がニコニコと現れ、いきなり本プロの新世界でした。 次第にエンジンが温まり、またアンコ-ルもスラブ舞曲でしたがシンプルな曲ほど棒の実力があらわれた一夜でした。

Re: 台風後…

マイスターフォークさん、こんばんは。
そうですか、コシュラーの実演に接したことがおありなのですね。コシュラーは在京オケの常任も務めたし、日本では馴染みの深い指揮者でした。スロヴァキアフィルを中心に録音も相応の数が残し、手元にも十数枚のアルバムがありますが、いずれも好演です。
台風をいえば、私も同じような経験があります。在京オケの地方公演で、指揮者外山雄三の到着が遅れ、モーツァルトの序曲とピアノ協奏曲が指揮者なしで演奏されました。休憩をはさんで後半のベートーヴェンには外山氏が登場しました。これも30年前に話です(^^;

コシュラー指揮チェコフィルの「スラブ舞曲」

昔のレーザーディスクで、チェコの風景などの映像とともに、ずいぶん楽しみました。しなやかな、とても良い演奏でした。そういえば、スメタナの「売られた花嫁」のLDもコシュラーだったかな。あれも、素晴らしく良い演奏でした。
http://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/6ff4fad1bf3d7fcec1883cffb5d40e1a

Re: コシュラー指揮チェコフィルの「スラブ舞曲」

narkejpさん、毎度どうも。
コシュラーはお国物からドイツ物まで、広く堅実かつフレッシュな演奏で、もっと評価されていい指揮者だと思います。
LD…当方の音盤棚にも、もう見ることのない盤がホコリを被っています。昨今では、タダでもいらないといわれますね。いずれ処分せねばと思っています。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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