ウェーバー序曲集



天気晴朗なれど風強しの一日。当地名物の空っ風は冬の季節風のことをいうが、きょうは少々季節はずれの強風。折からの乾燥もあって、田園部の畑をおおう関東ローム層の赤土が舞い上がり、遠くの山がかすむほど。他県の人がみたら、黄砂MAX?と思うだろう。


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昼を少し過ぎてから大した用もないのに、隣県まで小ドライブ。ご当地ラーメンの走りともいうべき佐野ラーメンを食す。目当ての老舗店はすでに<昼の部完売>で敗退。次点の店の列に並んでようやく遅い昼飯にありついた。どんぶり一面の青ネギ。ネギの下には肉厚チャーシューと青竹打ちの太めの平麺がウェイティング。佐野ラーメンとしては少々邪道のそしりを免れないが、ものめずらしさもあって、客の多くがこれを注文する。ネギはそのボリュームに比して自己主張少なく、後味すっきり、さっぱりとした食感。ささっと平らげて店をあとにした。


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風は夜になってようやく治まる。静かになったところアンプの灯を入れ、音盤タイムと相成った。
取り出したのはナクソス盤の<ウェーバー序曲集>。ナクソスに多くの録音を残しているポーランドの指揮者アントニ・ヴィットがニュージーランド交響楽団を振った1枚。2006年録音。収録曲は以下の通り。

 『オイリアンテ』序曲
 『ペーター・シュモルとその隣人たち』序曲
 『オベロン』序曲
 『幽霊の支配者』序曲
 付随音楽『トゥーランドット』のための序曲と行進曲より序曲と第2幕の行進曲
 『プレチオーザ』序曲
 『シルヴァーナ』序曲
 『歓呼』序曲
 『アブ・ハッサン』序曲
 『魔弾の射手』序曲

ウェーバーの序曲というと<魔弾の射手><オベロン><オイリアンテ><アブ・ハッサン>あたりが、コンサートでもCDでも、ほぼこの順番の頻度で取り上げられる。ぼくもこの盤を手にするまでの他の曲はまったく覚えがなかった。あらためて聴いてみると、やはりこれら常連組はよく出来ている。元々の歌劇そのものを聴かずして、その序曲を語る資格などないのだろうが、有名な<魔弾の射手>や、ぼく自身もっとも好きな<オベロン>などは、エンターテイメントとしてのオペラのエッセンスがドイツ音楽の伝統の中に調和する。ドイツの深い森をイメージさせるホルンや、雄弁なチェロのフレーズなど、いつ聴いても心おどる。

アントニ・ヴィット(1944-)は日本のオケにも度々客演しているベテラン。テンポは速からず遅からずで、いずれの曲も聴かせどころでは、しっかりカタルシスを感じさせてくれる指揮ぶり。70年の歴史を持つ実力十分のニュージーランド交響楽団の好演もあって、文句なしの出来栄えだ。録音もきわめて良好。低音重視のピラミッド型音響とは異なる、すっきりと見通しのよい音で各パートの分離やバランスがとてもよい。静寂の中から立ち上がる透明感のある音響は、このオケの個性と録音会場ウェリントン・タウンホールの音響によるものだろう。
カラヤン、クーベリック、サヴァリッシュといった独墺系指揮者のウェーバーとは趣きが異なるが、この盤も現代的で明快な演奏として一聴の価値はある。


<魔弾の射手序曲> スウィトナー指揮NHK交響楽団。徳永(弟)・山口の1stVnツートップ。チェロ徳永(兄)他、懐かしき~昭和の~N響だ。



<オベロン序曲> チョンミョン・フン&フランス放送フィル



<オイリアンテ序曲> ダニエル・スミス指揮フランクフルト放響



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こんにちは。

ちょうど今朝はアントニ・ヴィット、ポ-ランド放送響の我が祖国を聴いてました。

チェコ勢ほど熱くはなりませんが充分にアナリ-ゼされた演奏です。

ウェ-バは毎月に1日はさらうのだけど序曲のほうは二曲以外には滅多に演奏されなくなってきました。

やはりホルンが抜群でないと周囲がはらはらです(笑)
一流オケでも何かキズがないとライブではないのかと…


ニュージーランド交響楽団もナクソスのエ-スですがアンサンブルの基本が国際ラインを越えてジャッドとも好演、佳演が多いと思います。


こちらでも以前、大書店ではナクソスをきっちり取り扱いしてましたが現在はほとんど置いてません…△


Re: タイトルなし

> ちょうど今朝はアントニ・ヴィット、ポ-ランド放送響の我が祖国を聴いてました。

それは奇遇でしたね。ヴィット&ポーランド放響コンビのナクソス盤はいくつか手元にあります。小品からマーラーまで過不足なく楽しみました。
ウェーバーはオケにとって中々の難曲と聴きました。30年前、当地群馬交響楽団が豊田耕児を迎えてアンサンブルの基本から叩き直し、オベロン序曲他といくつかの作品をレコーディングしたのですが、その際も、ごくわずかなフレーズの練習で、豊田氏から延々としぼられたそうです。

<特集;群馬交響楽団を聴く>
http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/?q=%E7%89%B9%E9%9B%86%EF%BC%9B%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%A5%BD%E5%9B%A3
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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