グールド&バーンスタインの<BWV1052>



週半ばの木曜日。梅雨らしい曇り空とやや高めの気温で蒸し暑い一日。本日も業務に精励し、8時ちょうどに帰宅。暑さもあって、さっぱりとした夕飯を済ませ、ひと息ついたところだ。室温28℃。エアコンをひとしきり入れ、部屋がひんやりとしたところで、ふ~っと溜め息ひとつ。さて、気を取り直して何か聴きませう。このところの続きでジョージ・セルでもいいのだが、ちょっと気分を変えて久々にグールドの盤を。例のボックスセットからバッハの協奏曲が入っている盤を取り出した。


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グールドのピアノ、バーンスタイン指揮コロンビア交響楽団の伴奏によるバッハのピアノ(チェンバロ)協奏曲第1番ニ短調BWV1052。冒頭のシンコペーションを伴ったモチーフからして、バッハのチェンバロ協奏曲の中でも一頭抜きん出た名曲だ。 グールドとバーンスタインというと、例のブラームスの協奏曲での一件が有名だが、バーンスタインももちろんグールドの才能を認めていて、バッハのこの協奏曲の他にも、ベートーヴェンの協奏曲では第2,3、4番で指揮を取っている。このBWV1052は1957年録音で、グールドの盤歴でも初期のものにあたる。最初のゴールドベルクが1955年録音。次いでベートーヴェンの後期ソナタ第30、31,32番が出て、その次がこのバッハの第1番とベートーヴェンの第2協奏曲のカップリングがリリースされた。

この当時、革新的だったグールドのバッハ演奏ではあるが、こうして協奏曲を聴くと、やはりグールドひとりの音楽ではないことを実感する。バーンスタイン指揮のコロンビア響(実態はニューヨークフィル他の混成オケ)の響きは重々しく、モノラルの録音とも相まってニ短調の調性に相応しい陰影に富む。軽い明るさなどとは無縁だ。またバーンスタインの資質もあってフレーズはやや粘り気味で、グールドの飛翔するバッハのイメージとはかなり異なる。グールドの方もバーンスタインのバックを受けて、いつになく重厚かつ一音一音エネルギーに満ちた弾きぶりだ。半世紀以上も前の演奏。時代といってしまえばそれまでのことなのだが、さすがのグールドもバーンスタインが相手では協調路線となったのか。もっともグールドの演奏の本質にはロマンティックな要素も強く、こうした重厚な演奏様式も彼の一面であるかもしれない。


この盤と同じコンビによる演奏動画。第1楽章。



この盤の音源。第1楽章


第2楽章 https://youtu.be/gfJGxeGOLLk
第3楽章 https://youtu.be/Ty0u7YeLc7g


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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