バッハ<トリオソナタBWV525-530>



六月も半ば。曇り時々小雨の梅雨空続く。きょうは仕事で霞ヶ関へ。この時期のクールビスもすっかり定着し、カジュアルなスタイルでもまったく問題ないのだが、仕事できちんとした服装をするのも、残り何年かということを考え、時に勤め人らしく装うのもいいかなと、きょうは少し前に手に入れたチャコールグレイのサマーウールスーツを着ていった。ノータイではあるが、もちろん涼しくはない。しかし、カジュアルを通り越し、崩れてだらしない格好で、暑い暑いと扇子を使う姿の方が余程暑苦しいだろう。少々あらたまった支度で自分を引き締めると、心意気だけはいくらか涼しくなる。…と言いながら、夕方にはフウフウ言いながら帰途についたのだが…
さて三日ぶりの夜半のリスニング。唐突ながらこんな盤を取り出した。


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バッハのトリオソナタBWV528ハ短調。例の何代目かのブリリアントレーベルのバッハ全集ボックス中の1枚。元々はスウェーデンBISレーベルのもので、スウェーデンのオルガニスト:ハンス・ファギウスによる1986年の録音。
バッハはオルガンのためのトリオソナタとしてBWV525-530の6曲を残していて、オルガニストのアルバムでは6曲セットで録音されることが多い。ブリリアント版のこの全集ではオルガン作品が全17枚に収められているが、残念ながらトリオソナタの6曲はバラバラに収録されている。本当はまとめて聴きたかったのだが、仕方なくBWV526ハ短調が入っているVol8を選んだ。

トリオソナタというと、旋律楽器2本と通奏低音の組み合わせが一般的だが、バッハのこの作品では、オルガンの右手・左手・ペダルで3声を構成している。この6曲のセットだけでも、対位法、フーガ、モノフォニーな旋律美、無限に続くかのような転調の妙等々、バッハ作品のエッセンスを楽しむことができる。調性に従ったそれぞれの色合いが感じられるのもこの6曲の特徴だろうか。このセットはオルガン以外に、各声部を旋律楽器や通奏低音に割り振ったトリオ編成でもしばしば演奏される。

先ほどから聴いているBWV526は、第1楽章ヴィヴァーチェ(ハ短調)、第2楽章ラルゴ(変ホ長調)、第3楽章アレグロ(ハ短調)から成る。これがバッハでなくて一体誰だ、とでもいうべき曲調。バッハのオルガン曲というと華麗な前奏曲やトッカータ、壮大なフーガを連想するが、トリオソナタはずっとチャーミングで人に寄り添う感じが、夜のこんな時間に聴くには相応しい。
オルガン曲の醍醐味であるオーディオ的側面も、ペダル音の最低音は40Hzを下回り、優秀録音で知られたBISレーベルらしく素晴らしいレンジ感とSN比で、ヘッドフォンで聴いていると、収録された教会の空気がふるえる様までも感じられる。


6つのトリオソナタからBWV526ハ短調。



全曲の再生リスト楽譜付き。ヘッドフォンで聴くと、空気をふるわせる重低音もしっかり聴き取れる。
https://youtu.be/EOTtDYTc5JY?list=PLCDB42413B27B2525


ジョン・ウィリアムス(G)がオルガンのピーター・ハーフォードを従えてBWV530ト長調を弾いている盤の音源。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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