ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番



七月に入ってずっと雨模様だった関東地方。きのう十日ぶりに晴れ間がのぞき、きょう土曜は朝から快晴。気温もうなぎのぼりで、あっという間に30℃超えだ。暑気払いには少々早いが、何かさっぱりした音楽をと思いつつ、一方で今週はまともに何も聴いていないから、ちょっとガッツリ聴きたいなあと、こんな盤を取り出した。


Melvyn_Tan_201507111529107c9.jpg  MLVTN_NRTN (560x560)


ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番ト長調。メルヴィン・タンのフォルテピアノ、ロジャー・ノリントン指揮ロンドンクラシカルプライヤーズによる演奏。80年代後半の録音。ピアノ協奏曲全曲と同じベートーヴェンの交響曲全集を合せたボックスセット。3年ほど前に隣り町のタワーレコードで廉価盤CD1枚の値段で叩き売られていた。

ぼく自身は、5つあるベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で、第3番と並んでこの第4番をもっとも好ましい曲と感じていて、実際にプレイヤーのセットする頻度も高い。全曲を貫く透明感、静けさ、落ち着き、憧憬…ベートーヴェンの数から楽曲に中でも独自の魅力を放つ曲だ。このコンビゆえのピリオドスタイルも、第4番にこそ似つかわしい。

メルヴィン・タンが弾くフォルテピアノの音は歯切れよく、高速のスケールやアルペジオでも一つ一つの音が明瞭の分離し、ときおり放たれるアクセントでは鋭いくさびを打ち込む。また左手の打弦は思いのほか深い低音を響かせる。こうしてあらためて念入りに耳を傾けると、その表現の幅はモダンピアノよりずっと広いのではないかと感じるほどだ。ノリントン指揮LCPの音も、広がりと深さを感じさせる好録音もあって、この曲の魅力を十二分に伝えている。強いていえば、万事にもう少し控え目であっていいかなあと感じるところもあるが、すでに30年近く前になる当時のピリオドスタイルを取り巻く時流からすれば、当然の帰結なのかもしれない。


このコンビによる第3番と第4番の音源。第4番は33分15秒過ぎから。音質はオリジナルCDよりかなり劣化している。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)