ジョン・ウィリアムス(G)のアルベニス作品集



一昨日から続きで雨模様の土曜日。夕方には西の空が明るくなり、明日は一転して太陽と暑さが戻る予想。天気図をみると、ぼちぼち梅雨明けも近いかと思わせる気圧配置だ。気付けば七月も後半。夜半のリスニングタイム。久々にギターの盤を取り出した。


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ジョン・ウィリアムスによるアルベニス作品ばかりを集めた<スペインの想い出>と称したアルバム。1980年10月録音。収録曲は以下の通り。現在も同じジャケットデザインで現役の様子。

<A面>
1. グラナダ 2. アストゥーリアス 3. セヴィーリャ 4. マジョルカ
<B面>
1. コルドバ 2. 朱色の塔 3. カディス 4. サンブラ・グラナディーナ 5. タンゴ

ギター弾きにはお馴染みのアルベニス作品ばかりだ。編曲はおおむねタレガ以来の伝統のものに彼自身が手を入れている様子。中ではイ長調版のグラナダが少し変わっていて、5弦をAではなくBに調弦しているという。
ジョン・ウィリアムスは50年代から幾多の盤を録音しているし、ぼく自身それらの盤を仔細に追ったこともないが、この盤に収録された曲の多くが再録のはずだ。お馴染み、濱田滋郎氏によるライナーノーツ。その冒頭で氏は、ジャケット写真についてこう記している。「…まず、当アルバムのジャケットをつくづく眺める。ジョン・ウィリアムスは、なんと良い顔の人になったのだろう…」

録音当時まもなく40歳になろうという時期。デヴューから20年以上が経ち、ギター界のプリンスという冠も取れ、クラシックギターばかりでなく、自ら作ったバンド<スカイ>での多方面のミュージシャンとの交流も活発だった頃にこのアルバムは作られている。そうした当時の彼の様相がジャケット写真のリラックスした柔和な表情に見て取れる。そしてそれは演奏にも現われている。もともと正確無比なテクニックながら、一方で音楽としての柔軟性や感情表現で、やや単調と評されることがあったジョン・ウィリアムスだが、このアルバムではそうしたマイナス面の評価をキャンセルするかのような歌いっぷりと幅のある音色表現で、スペイン情緒あふれるアルベニスの曲を弾いている。もちろん、当時まだよくあったラテン系奏者による<崩した>弾き方とは一線を画す、あくまでクラシカルな伝統を踏まえた正統的な弾きっぷりではあるが、特に名器:フレタを駆使した力強さと甘さの塩梅が絶妙で、ギター音楽に馴染みのない音楽愛好家にも十分受け入れられる演奏になっている。


<セヴィーリャ>



<カディス>



SKY時代の様子。フュージョン真っ盛りの頃。今となってはいささか時代を感じる。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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