ビートルズ アビー・ロード LP vs. リマスターCD


元旦のきのう、職場の同僚O氏が来宅。O氏は横浜から単身赴任で群馬に来ているのだが、ちょっとした偶然が重なって、正月に拙宅へ遊びに来ることとなった。彼はぼくよりひと回り若い世代の正統派ロックファン。拙宅に来るに当たり事前に「爆音再生したいアルバムあれば持参されたし」とメールしたところ、「BかPでしょうか」と返信があった。とっさに何のことか分からなかったが、しっかりB;ビートルズの「アビー・ロード」と、P;ピンクフロイドの「狂気」を持参してきてくれた。


ビートルズ アビー・ロード 東芝EMI盤LP   あらゆる音楽で素晴らしいパフォーマンスを示す 2S-305


ぼくはロックファンでもビートルズファンでもないのだが、中学生時代が1967~1969年で、ビートルズもローリングストーンズもクリームも、毎日ラジオのスイッチを入れればヒットチャートでリアルタイムに聴いて育った世代。当時のヒット曲はひと通りインプットされていて、最近になって当時のアルバムを入手することもある。きのうはO氏が持参したアビー・ロードのリマスター盤CDと手元にある写真の東芝EMI国内盤LPの聴き比べとなった。

まず第1曲;COME TOGETHERをリマスターCDで聴く。愛器の三菱ダイヤトーン;2S-305から音が出た瞬間、O氏が「なに、これ~!」と叫んでのけぞった。普段彼が聴いているコンポとの音の違いがあまりに大きかったからだ。出だしの「シュッ!」というシャウト、ローエンドまで伸びる低音、生きのいいボーカル、飛び出してくるギターのリフ…2S-305から繰り出される音にぼくも納得だ。ついでB面にあたるHERE COMES THE SUNに進む。キラキラときらめくようなギターのアルペッジョが部屋いっぱいに広がる。O氏は散々聴いてきたはずのアルバムから、これまで気付かなかった音が聴こえてきて驚いている様子だった。続いてLP盤に針を落とす。一聴して低音の量感が違う。CDに比べローエンドへの伸び、量とも控えめだ。多分、リマスター盤CDの低音と同レベルの低音をLPにカッティングしたら、少なくても1969年当時の一般のLPプレイヤーではトレースし切れないのではない。当時はこのバランスが当然の結果だったのだろう。それに比べリマスター盤CDは、デジタル再生機を前提としたマスタリングだ。どちらがいいという問題ではないだろうが、今回のCDを聴いて、ぼく自身はリマスターCDを手にしたいと思った。オーディオ的には現代のバランスになっているし、あの低音の量感は魅力的だ。

ビートルズに続き、ツェッペリン、ディープ・パープル、ストーンズとぼくが持っている数少ないロックの盤を聴き漁る。ストーンズのジャンピング・ジャック・フラッシュでもO氏はこれまで何度も聴いてきた曲から初めて気付く音の数々を耳にし仰天していた。それもこれもスピーカー2S-305が持つポテンシャルの高さゆえだが、「こんな大きなスピーカー置けませんよ」と言うO氏に、10リットルの小箱に入れたフォステクスの10cmフルレンジスピーカーの音を聴いてもらった。写真のかなりくたびれたスピーカーをぼくは20代から40代までの20年近く愛用した。今風に言えばレンジも狭いし、低音は出ないのだが、パリッとした生きのいい音が楽しめ、ボーカルもギターも目の前でプレイしている様がよくわかる。「いいですね、これで十分だな」とO氏の評であった。


フォステクス;FE-103 10Lバスレフ箱入り 


ピュアオーディオのコンポが若者の部屋から消え、ミニコンポさえも消え、MP3プレイヤーとドックステーションあたりが音楽再生の主流なのだろうが、少しまともに整備されたオーディオで聴くとまったく別の世界があること、それによって曲の持つ意味も変わってくることを痛感した一日だった。
(Oさん、きょうはありがとう。また遊びに来て下さい)


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Fostex

早速、スピーカーを求めてヨドバシに。自作用のケースと共にFostexが販売されていることを確認。お勧めのKENWOODのアンプ+CDユニットも安売り中。カタログを見るとお勧めの理由が良く解ります。現在ラジカセしかないし、これは買うしかない!と思ったのですが、スピーカーの在庫なし。
店員さんに予約を勧められたが、どうする?あの音が忘れられません・・・・。

Re: Fostex

O(正統派?)さん、こんにちは。

アクション速いですね。一昨日はどうもです。
例のフォステクスは、当方のボロで宜しければお持ちします。群馬赴任中お使い下さい。
その間にまた好みも変わるでしょうから。ケンウッドのR-K700は発売から6年経過するも
まだ現役。これは文句なくお薦め。まあ、あせらず、あす相談しましょう。

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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