ヴァントの<ブラ2>



週明けにしてかつ御盆休み明けの月曜日。関東地方は時折り小雨混じりで、暑さほどほどの一日。そろそろ暑さもピークアウトとなってくれればいいのだが…。 さてきょうは7時半を少し過ぎて帰宅。ひと息ついて音盤タイム。このところアヴァロンの鳴り方にも慣れてきて音盤リスニングも新境地。新鮮な気分でこんな盤を取り出した。


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ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送(NDR)交響楽団によるブラームス交響曲全集から第2番。1996年7月、NDRの本拠地ハンブルグ・ムジークハレでのライヴ録音。

ディスクをプレイヤーD-500にセットし、アンプL-570の音量ボリュームをかなり絞り気味に合わせてからプレイボタンを押す。冒頭の低弦群の奏するd-cis-dのモチーフが弱く、しかしはっきりと聴こえる程のレベル。アヴァロン・エクリプスで聴くと、その程度の音量でも全体のバランスを崩すことなく、オケの響きとステージの広がりが聴き取れることに気付き、夜のこの時間もヘッドフォンを使わずに弱めの音量で聴いている。
晩年になってもテンポの落ちなかったヴァント。ぼくの頭にあるこの曲の標準的なテンポよりわずかに速めの設定だが、急ぐ感じはない。音楽のテンポ設定は、ごく大雑把に言えば、速ければキレがよく、遅ければコクが出る。ヴァントの設定は、まさにキレとコクの絶妙なバランスをキープ。各パートの響きはタイトで、フレージングも明確。何より音楽が推進力に満ち、淀みなくよく流れる。常にどのパートがフォーカスされているのかもよく分かる。細部を綿密に仕上げ、それを積み重ねて全体を構築する手腕は素晴らしいのひと言だ。

ライヴ録音ながら録音は秀逸で、毎度ながらぼくが聞き耳を立てるコントラバスの基音の支えもしっかりととらえられている。あえて注文を付けるとしたら、ヴァイオリン群の高音が少々ヒステリックに響くことがあり、ここはもう一段の芳醇さが欲しいのだが、もしかするとそれはディスクのせいではなく、こちらの再生装置に起因しているのではないかと、ふとそんなことも考えてしまう。


この盤の音源。第2番全曲。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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