マタチッチの<悲愴>



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ロブロ・フォン・マタチッチ(1899-1985)指揮チェコフィルハーモニーによる<悲愴>。1968年2月録音。手持ちの盤は十年ほど前に日本コロンビアの廉価盤シリーズ<クレスト1000>でリリースされたときの盤。かつてLP時代にも廉価盤で何度か出ていたので、その頃の盤をお持ちの輩も多いだろう。

ブルックナーやワグナーなどでスケール大きな演奏を聴かせたマタチッチだが、クロアチア生まれの彼にはスラヴの気質も息づいていたのだろう、古くからチャイコフスキー他のロシア物も得意にしていて、いくつか録音も残した。ほぼ同時期、来日した際にN響とも<悲愴>を演奏している(数年前にCDされた)。このチェコフィルとの録音もそんな中の一枚だ。

ひと言でいうと、マタチッチらしい骨太の演奏だ。各楽章ともやや速めのインテンポで通す。泣きが入るようなお涙ちょうだい風の歌わせ方はほとんどない。録音のバランスもあってか、各パートの分離、フレーズの出入り共に明快。同時に、N響とのブルックナーやワグナーほどのゴツゴツとした手触りではなく、引き締まった響きながら、演奏自体はしなやかさをも感じさせる。同じチェコフィルとのほぼ同時期の名演、ブルックナー7番(1967年録音)と比べると、低弦群のボリューム、残響共に控えめだが、アクセントや他のパートとのバランスの中で低弦群の骨格は明確に示されている。そうした音響バランスと、前述した演奏の組立てが相まって、総じて辛口の印象を受ける。その辛口さこそが、響きを肥大化させずに逞しい骨格でスケール大きな演奏を成し遂げたマタチッチの真骨頂だろう。


マタチッチとブダペスト交響楽団とのライヴ。一時期非正規盤で出ていたもの。第4楽章。出だしのフレーズからビックリ!初めて聴いたとき、これがマタチッチ?と驚いた。実にしなやかで流麗な響き。オケも健闘。1978年のライヴとあるが、詳しいことは寡聞にして不案内。



同第2楽章。ライヴ録音のためやや弦が遠いバランスだが、雄弁なチェロ、よく溶け合う木管、いずれも秀逸。



◆他の楽章もこちらからどうぞ◆


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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