ブリーム(G) <コンポステラ組曲>



週半ばの水曜日。薄日射す一日。あすはまた雨模様とか。すっきりしない日が続く。
ちょっとややこしい案件をかかえ、業務少々停滞気味ながら、こんなときこそ余裕が必要と、勝手な論理で本日も定時で退勤。まあいいか、ピークを過ぎたサラリーマンらしく、程々でイコか…


monpou.jpg  DSCN4132 (560x560)


引き続きカラヤンのデッカ録音をとも思ったが、ちょっと小休止。今夜はブログタイトルへ原点回帰でギターを。ジュリアン・ブリームの弾くスペイン近代作品集。1983年録音。この盤も、もう聴かないからと友人から譲り受けた数十枚のLP盤に混じっていたもの。収録曲は以下の通り。

 ・トゥリーナ:ファンダンギーリョ Op.36/セビリャーナ Op.29
 ・モンポウ:コンポステラ組曲
 ・トローバ:ソナティナ
 ・ジェラルド:ファンタジア,
 ・ファリャ:讃歌~ドビュッシーの墓のために/粉屋の踊り
 ・オアナ:ティエント

ブリームにとってはいくつかの曲は再録。地元英国では、50歳の誕生日を記念して、やはり新録音のアランフェス協奏曲との2枚組で発売されたとのこと。名実共に当時のギター界トップに立ち、油の乗り切ったブリーム節が楽しめる1枚だ。
60年代から80年代初頭まで、クラシックギター界のビッグスリーといえば、セゴヴィア、イエペス、ブリームだった。もちろん実力派は他にもいたが、商業的にも代表格でかつコンサートもこなし、世界的なネームバリューがあったのはこの三人だろう。そして、たとえ小さなラジオから流れてくる貧弱な音であっても、この三人の音は一音聴いただけですぐに誰と分かるほど個性的でもあった。ブリームはセゴヴィアよりずっと新しい感覚ながら、いかにもギター的な甘い歌いまわしで見得を切るところもあって、好きなギタリストだった。

この盤でも当時の愛器:ロマニリョスから甘い音色を引き出し、近代スペインらしいロマンティシズムを奏でている。中でもモンポウ(写真1893-1987)の<コンポステラ組曲>は彼の数少ないギターオリジナル作品であることにとどまらず、ギターの特性を上手く使い、教会旋法など古風な技巧を織り交ぜた佳曲で、ギターの美しい音色が一層よく映える。


この盤の音源。ブリームの弾くモンポウ<コンポステラ組曲>から前奏曲



フランク・ウォーレスというギタリストによる全曲。楽器はハウザー1世1931年製とのこと。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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