バーンスタイン&VPO <ブラ3>


…だいぶ以前に書いた記事の再褐…
彼岸の中日。今夜はだいぶ涼しいこともあってブラームスを、それも温度感のあるチョイ濃い口の演奏を聴きたい。となればこの組み合わせだろう。バーンスタインとウィーンフィルによるブラームス交響曲全集。さて何番にしようか。4曲しかないがゆえに、それはそれで思案する。う~ん、秋の気配が色濃い今宵は迷わず3番だ。


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ぼくがクラシックを意識して聴き始めた70年代初頭、バーンスタインといえばアメリカの指揮者でありアメリカの象徴のような存在でもあった。そのバーンスタインが70年代の終わりからヨーロッパの伝統を背負って立つウィーンフィルと集中的に録音を始めた。ベートーヴェン、ブラームス、シューマン…。両者の相性がこれほど良いとは、一連の録音を聴くまで予想しなかった。ウィーンフィルの艶やかな音色と豊かなカンタービレが、バーンスタインのやや粘着質の歌い口によっていっそう際立った。このブラームスのLP盤全集は、発売早々に4枚組9千円で購入。学生時代からもっぱら廉価盤ばかりで、社会人になってもその貧乏気質が抜けなかった当時のぼくには珍しいことだった。

演奏はいずれも素晴らしい。当時すでに聴いていたカラヤン&BPO、バルビローリ&VPOやケンペ&MPO、その後のヴァントやチェリビダッケ、スウィトナー等、手元にある十数種の盤に中でももっとも気に入っている演奏の一つだ。
4曲あるブラームスの交響曲だが、バーンスタインはそれぞれの性格をはっきりと意識して振り分けている。今夜聴いている第3番は、ひと口にいえば秘めたるロマンティシズムといったところか。決して歩みを速めずにじっくりと弾き込む第1楽章。室内楽的な静けさの第2楽章。いつ聴いても胸が締め付けられそうな第3楽章。雄渾な第4楽章。バーンスタインのロマンティシズムにウィーンフィルが全力で応えていく名演だ。

地味といわれる第3番だが、聴きどころはいくつもある。第1楽章の終盤14分00秒からの1分間。14分20秒あたりはフルトヴェングラーなら猛烈なアチェルランドをかけるところだ。第2楽章のやはり終盤24分02秒から24分45秒まで。終盤第3楽章(27分から)は終始歌にあふれる。第4楽章はブラームス独特の三連符のメロディが続く35分50秒からがいい(38分過ぎからの展開と続く39分33秒からも)。そしてコーダ(42分過ぎから)は夕映えの美しさだ。



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No title

ブラ3は大好きです。かなり前ですが地元で世界中に技術特許をもってる美容室ありますが、テレビのコマ-シャルで三楽章の主題をバックに「ブラ-ムスはお好きですか?」で始まるのに痺れてました…サガンにかけてでしょうが毎年秋の訪れとともに放映されてました。。 こちらの秋は深いのですがコマ-シャル作成された方のセンスは素晴らしいと思います。 LPではビ-チャム、ウィーンが記憶に強く残ってます♪

No title

すみません。
訂正いたします、、

バルビロ-レとウィーンでした(+_+)

ウィーンのもっとも美味しいところを引き出したと思います。

Re: No title

秋になると、やはりブラームスですね。シンフォニーでは特に3番、4番。それといくつかの室内楽。いずれも甲乙付けがたい名曲です。ウィーンフィルのブラームスといえば、バルビローリ盤は私も愛聴盤の一つです。バーンスタイン盤もそうですが、ウィーンフィルの特質でしょうか、共にやや濃い口の情緒あふれるカンタービレが魅力です。もう少し渋めの硬派なブラームスも、もちろんいいですけどね。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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