モーツァルト ファゴット協奏曲変ロ長調K.191



九月最後の週末土曜日。日本南岸に居座る前線影響で朝から曇り空。のんびり起きたのはいいが、何となく気分晴れず。野暮用外出の予定まで少し時間がある。こんなときに聴く音楽はモーツァルトのホルン協奏曲…と決めているのだが、ちょっと趣向をかえて、こんな盤を取り出した。


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モーツァルトが18歳のときに作ったファゴットのための協奏曲変ロ長調K.191。ギュンター・ピースクのファゴット、カラヤン指揮ベルリンフィルによる演奏。1971年録音。手持ちの盤はモーツァルトの他の管楽協奏曲と一緒に収録された輸入盤2枚組CD。随分前に、今はもう閉店してしまった隣り町のタワーレコードのワゴンセールで買い求めた。このファゴット協奏曲の他、クラリネット協奏曲、オーボエ協奏曲、フルートとハープのための協奏曲、フルート協奏曲が収録されている。ソロはジェイムス・ゴールウェイ、カール・ライスター、ローター・コッホら、いずれも当時のベルリンフィルトップが務める。

ファゴット協奏曲は他のモーツァルトの協奏曲に比べると演奏機会も少なくややマイナーな感があるだろうか。ぼく自身はこの曲を高校生の頃から気に入っていて、少なくても他の管楽協奏曲に勝るとも劣らないと思っていた。このコンビの演奏も当時のFMで知り、耳にした記憶がある。ギュンター・ピースクはその名前の響きも印象的で、このファゴット協奏曲とセットで記憶に刷り込まれている。

ファゴットが主役の曲というは中々思いつかないし、オケの中でも脇役のことが多い。しかし、こうしてモーツァルトの手になる名旋律で聴くと、その柔らかで深みの音色と、ときにコミカルな表情が中々魅力的だ。70年代初頭になされたカラヤンとベルリンフィルの一連のEMI録音は、同時代の独グラモフォンのそれとはかなり違っていて、明るい音色とより明快な細部の表出を聴くことができる。同時に、流麗でレガート、シームレスなカラヤン流の音楽表現も一層際立っている。それにしてもこの曲の第1、第2楽章の美しさと楽しさは何度聴いても心おどる。第3楽章が優雅なロンド風メヌエットというところもファゴットの特性にはピタリ。曇り空の土曜に朝に相応しい名曲だ。


洗足学園音大のメンバーによる演奏。若者たちの清々とした演奏。しかし指揮者の右手をみると指揮棒ではなく、どうやらボールペンかシャープペン。これはちょっといただけない。



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失われた名曲?

こんにちは。
K.191、私も大好きです。
ファゴットの音色好きなんです。
「ファゴットのような爺さん」になりたいというのがひそかな願いです。
モーツァルトはファゴット協奏曲を全部で4曲書いたと言われていますが、
残っているのはこの曲のみ。
残念なことです・・・。

Re: 失われた名曲?

将来のファゴットじいさん、もとい、木曽のあばら屋さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
この曲はしみじみいい曲だなあと、聴くたびに思います。
そうですね、ファゴットの他、他の複数管楽器のための協奏曲やチェロ協奏曲なども書いたものの、現存しないのは残念な限りです。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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