ダイアナ・クラール <ラヴ・シーンズ>



きのうの冷たい雨から一転。穏やかに晴れ渡る文化の日となった。昼をはさんで車で少々遠出。かつて若い頃には一日数百キロ走ることもあったが、今はとても出来ない。片道2時間も運転すると疲れと眠気に襲われる。正常進化、もとい正常老化…
さて、一日終えてホッとひと息。音盤棚を眺めて品定め。そういえば、このブログで取り上げた音盤もおそらく千枚近くなる。ふと思いついて手を伸ばす盤も大方過去に取り上げたようで、取り上げてない盤を三千枚余の予備軍から意識して選ぶこともしていないから、このところは再登場の盤もボチボチ出てきた。考えようによっては、日常よく聴く盤としては、千枚ほどで事足りるというひとつのサンプルかもしれない。そんなことを思いつつ、きのうに続き、ジャズ。久々に取り出したこの盤も以前一度取り上げた。記事も再掲。


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…金髪美人+上品なピアノ+実力派ヴォーカル=ダイアナ・クラール。95年に『オンリー・トラスト・ユア・ハート』でデビューするなり一躍脚光を浴び、高い人気と評価を獲得した…というプロファイルがネットにあったが、それでほぼ言い当てている。来年2016年2月に11年ぶりに来日するとかで、このところよくプロモーションを見かける。
この「ラヴ・シーンズ(Love Scenes)」というアルバムは1997年にリリースされると同時にベストセラーになった。ダイアナ・クラールのヴォーカルとピアノ、バックにはクリスチャン・マクブライトのベースとラッセル・マローンのギターを従えたトリオ編成でスタンダードを聴かせてくれる。この編成は彼女が敬愛するナットキングコールのトリオを同じもので、以前記事にも書いた通りこの編成でナットキングコール・トリビュートのアルバムも出している。録音の良さもあってか、一時期オーディオのデモストレーションによく使われていたのを思い出す。

ドラムレス編成のため、クリスチャン・マクブライトの繰り出すベースラインが曲の運びをコントロールする場面が多い。第1曲<All or Nothing at All>からしてベースのイントロダクションでスタートする。和声感の希薄なやや不安げなベースラインにのってダイアナ・クラールが歌い出し、やがてピアノの短いリフが絡みながら、曲のサビになって一気に調性が確立。暗いトンネルから抜け出たときのような開放感が広がる。一聴は百聞にしかずで、こうしたいささかややこしい説明しか出来ず歯がゆい限りだ。また他のチューンでも彼女の歌とピアノと共にラッセル・マローンのギターが存分の楽しめるのも嬉しい。

ダイアナ・クラールの声はやや太めのアルトだが、ハスキーというものではない。妙に媚びたりチャーミングな表現をみせたりすることはなく、どちらかといえば淡々と歌っていて少々表情に乏しいとさえ感じる。ビジュアルに反して男性的な歌いっぷりと言えるだろうか。それでも歌の間に弾く彼女のピアノはいい感じだし、歌の決めどころでは力の入った表情も見せる。ラッセル・マローンのギターもリラックスした弾きぶりでアルバム1枚飽きずに楽しめる。ベストセラーになるのもうなづけるアルバムだ。


このアルバムの第1曲<All or Nothing at All>のライヴ。モノトーンなイントロから始まり、次第に色彩と活気を帯びていく。



<I Don't Know Enough About You> ライヴ@リオ2008



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ダイアナ・クラール好きです!
大編成なものではなく、ピアノトリオのやつが。
ギタリストとしてはドラムレスのトリオ編成が嬉しいですね。

Re: タイトルなし

みっちゃんさん、こんばんは。
やはりパツキン好きですか?(^^;
彼女はもともとピアノのキャリアから始まったので、やはりトリオがいいですね。おっしゃる通り、ドラムレスはトリオとしてのまとまりが、より強く感じられていいものです。

あ、パツキンには興味なし。
日本女性が好きです!(笑)
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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