ゴンザロ・ソリアーノ(P) 近代スペイン・ピアノ名曲集



十一月最初の週末土曜日。相変わらず暖かい。午前中は少し陽が射す天気だったが、夕方近くになって、ポツポツと降り始めた。夕飯までのあいだ、こんな盤を取り出す。ゴンザロ・ソリアーノというスペインのピアニストが弾く、近代スペインのピアノ曲集のLP。これもだいぶ前に一度記事にしたので、それを再掲しておく。


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ジャケットに1966年と記されている60年代の国内盤で、当時東芝音楽工業から出ていたお馴染みの赤い半透明材質の盤だ。ゴンザロ・ソリアーノは1913年生まれのスペインのピアニストで1972年に亡くなっている。スペインのピアニストというと思い浮かぶのは、アリシア・デ・ラローチャだが、ゴンザロ・ソリアーノは一世代上ということになるだろうか。ファリャやグラナドス、モンポウといったスペイン物の録音をモノラル時代から出していたようで、一部には幻のピアニストといった言われ方もされたようであるが、少なくても日本では一般的な人気を博した様子はなく、ぼくもこの盤を少し前に中古で手に入れるまで知らなかった。収録曲は以下の通りだ。

4つのスペイン小品集(ファリャ)
 ・アラゴネーズ
 ・キューバ舞曲
 ・モンターニュ舞曲
 ・アンダルシア無曲
スペイン舞曲集(ロドリーゴ)
 ・田園の娘
 ・三人の乙女の踊り
 ・山の歌
イベットの為のソナチネ(モンサルバジェ)
アンダルシア幻想曲(ファリャ)

スペイン物といってもファリャのバレエ音楽やアルベニスの組曲、グラナドスの舞曲集、モンポウの小品程度しか知らなかったぼくには、いずれもこの盤で初めて聴く曲ばかりだった。中でも聴きものはファリャだ。ファリャの4つのスペイン小品集は彼の最初のピアノ曲で、スペイン的なリズムや和声をベースにしながらも、静けさと憂いに満ちている。バレエ音楽のようなポピュラリティーはなく、彼がこの作品を引っさげて留学先のパリへ赴いた頃の意欲が感じられる曲だ。一方、アンダルシア幻想曲は昨日の記事に書いたルビンシュタインのために書かれた作品で、ファリャ最後のピアノ曲だそうだ。例によってギターによる演奏をイメージするようなスペイン的なリズムはここでも現れるが、更に旋律に古い教会旋法が使われるなど興味深い。


スペイン在住でファリャのピアノ全曲のCDを出している西澤安澄さんの演奏があったので貼っておく。
4つのスペイン小品集から「アラゴネーサ」



続いて「アンダルシア幻想曲」


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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