ヨーヨー・マ <SONGS FROM THE ARC OF LIFE>



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さて、雨降る冷たい土曜日。朝から夕方近くまで外出。車で県内北部、草津温泉への道を途中まで進んだ辺りまで足を延ばす。渓谷沿い、雨にけぶりながらも錦秋の山々が美しい。久々に自然の美に心洗われ、そして夜更けてこんな盤を取り出した。


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ヨーヨー・マの最新アルバム。<SONGS FROM THE ARC OF LIFE>と題された小品集。2015年3月録音。ピアノ伴奏は長年のパートナーであるキャサリン・ストット。収録曲は以下の通り。

 アヴェ・マリア(バッハ/グノー)
 子守歌(ブラームス)
 わが母の教え給いし歌(ドヴォルザーク)
 蝶々(フォーレ)
 ジェラシー(ゲーゼ)
 民謡風の5つの小品(シューマン)
 夢なりしか(シベリウス)
 夢のあとで(フォーレ)
 愛の挨拶(エルガー)
 プレリュード第1番(ガーシュウィン)
 ロマンス(ディーリアス)
 ラ・ヒターナ(クライスラー)
 ベッラントニオ(ソッリマ)
 白鳥(サン=サーンス)
 傷ついた心(グリーグ)
―以下は日本盤のみのボーナストラック―
 感傷的なワルツ(チャイコフスキー)
 イエズスの不滅性への讃歌(メシアン)
 美しき夕暮れ(ドビュッシー)
 アヴェ・マリア(シューベルト)

ぼくは新録音のアルバムをほとんど買うことがない。若い頃は経済的理由で再発の廉価盤専門。その後も現在に至るまでそのクセが何となく抜け切らない。それでもときどきは新譜に飛びつくこともあって、このマのアルバムは久々の新譜買い。ジャケットの写真に引き寄せられたジャケ買いだ。足を投げ出し笑みを浮かべたマのリラックスした様子。そんなマに後から応える相方のストット。今年十月に還暦を迎えることになったマ。「キャッシーと僕は何年もの間、自分たちがこよなく愛する曲でアルバムを作りたいと話していたんだ。―中略― 僕たちからオーディエンスへの招待状なんだ。人生のサウンドトラックを僕たちと一緒に想像してもらいたい」。マがライナーノーツにそう記している。

収録曲をみれば分かるように、お馴染みのチェロ小品の体裁ではあるが、演奏はこれらの小品でチェロの音の魅力を伝えよう、自分の表現を聴かせよう、といった雰囲気はほとんど感じない。多くの曲はメゾピアノ以下の音量で弾かれる。朗々と力強くチェロを鳴らす場面は少ない。アルバムのコンセプト通り、マとパートナーのストットが三十年にわたる演奏活動を振り返り、同時にマ自身は六十年の人生を回顧するように、幾度となく弾き親しんだこれらの小品を、軽みを帯びた表現で楚々と弾き進める。明るく穏やかな曲、悲しみに沈む曲、過去を懐かしむ曲、それぞれが万感の思いを抱きつつも、きわめて抑制された表現で演奏される。

ヨーヨー・マは間違いなく現代最高のチェリストの一人だと思うが、あまりの巧さゆえに、ときとしてあざといほどに感じることもあったが、この盤に聴く演奏はそうしたところがまったくない。そして長きにわたってパートナーを務めたストットのピアノもきわめて雄弁で、このアルバムが二人の共同作業であることを強く印象付ける。六十を過ぎたこれからのヨーヨー・マが楽しみだ。


このアルバムのメイキングビデオ



ディリアスの<ロマンス>



1983年来日時の<夢のあとに>



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No title

名手がリラックスして奏でる音楽に勝るものはないと思っています。素敵な音楽を紹介して頂きまして有難うございます。

Re: No title

プロとアマチュアとの大きな違いのひとつは、弱音のコントロールだと思います。弱音は、心は緊張していながらも身体はリラックスした状態でないと出ないようですね。このアルバムは、リラックスした雰囲気ながら弱音の隅々にまでコントロールが効いている感じで、さすがです。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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