ブロムシュテット&SKD 第九1985年ライヴ



昨日から続いていた雨まじりの天気がようやく回復。午後は久しぶりに青空がのぞいた。十一月も半ば。関東でもボチボチ冬支度。といっても寒冷地ほどのこともなく、ストーヴと加湿器を出してスタンバイ完了。昼過ぎから録画しておいた金曜深夜のお楽しみ<孤独のグルメ>を観る。今回は東京:小田急沿線千歳船橋にあるジンギスカンの店が舞台。主人公の井之頭五郎がカウンターに座ると隣に、ちょっとイケてる老人客。なんとミッキー・カーチス!思わず噴出しそうになる。やられたって感じ…。 さて、日曜限定のトワイライト音盤タイム。時節柄というわけでもないが、こんな盤を取り出した。


<ブロムシュテット(1927ー)>
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ベートーヴェンの第九交響曲。ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンによる1985年ライヴ。手持ちの盤は米デルタミュージックによるもの。90年代初頭に手に入れた。

このジャケットに見覚えのある拝も多いのではないだろう。思い起こせば80年代後半CD導入期の頃、四千円近いその価格から、廉価盤レコード時代にようにはいかなくなると思っていた。そんな状況下で一時期活況を呈したのが<駅売りCD>だった。文字通り駅構内のコンコースに店を広げ、クラシックからポップス、ジャズまで千円前後の値付けで販売されていた。値段にひかれ何枚か買ったものの、その多くがLP盤からの板起こしや、版権の怪しいコピーまがいなどが多く、まともに聴けるものは少なかった。そんな中にあって、この第九のCDは例外的に好録音かつ演奏自体も素晴らしかった。あとになって、この演奏が復興されたゼンパー・オパー(ドレスデン国立歌劇場)の杮落としの一環として演奏されたライヴ盤であると知った。ワグナーやR・シュトラウスなど多くの作品の初演でも知られる名門ゼンパー・オパーは1945年、連合国軍のドレスデン大空襲で破壊され、70年代後半に復興が始まり、1985年に復興完成となったのだ。

同歌劇場付きのドレスデン国立歌劇場管弦楽団。当時のシェフ:ブロムシュテットは同団とベートーヴェン交響曲全集をセッション録音で完成させ、SKDの音色を味わえる名盤とされているが、加えてこの第九はライブ特有に熱気と緊張感にあふれた素晴らしい演奏だ。第1楽章冒頭から悠揚迫らぬテンポ設定で、静寂と熱気のあいだを行き来する。燻し銀と称されたSKD弦楽群の味わい深くも引き締まった響き。その間隙をぬうようにティンパニーの強打とホルンやトランペットの強奏が演奏全体を引き締める。第2楽章も軽々しさとは無縁で腰の据わった低重心のスケルツォ。第3楽章はドレスデンの弦楽群の響きがこの上なく美しく、そして木管群とよく調和する。手持ちの第九の中でも最も美しい演奏の一つだ。


この演奏の音源。第1楽章。6分30秒過ぎから展開部佳境に入り、7分を過ぎたあたりからヴァイオリン群と低弦群の拍節が交錯するくだり、終盤12分30秒過ぎから低弦群のピチカートにのって次第に緊張を高め13分03秒のクライマックスへ。



同第4楽章。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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