スウィトナーの<ハンガリー舞曲集>



好天の土曜日。朝は少し冷え込んだ。街路樹も葉を落とし始める。
昼をはさんで野暮用外出。夕方から群馬交響楽団の定期があったことを思い出し、当日券でもと思い、電話を入れてみたが前売りは先月中に早々に完売。当日券も出ないとのこと。諏訪内晶子来演とあらば当然か。
さて、きのうのブロムシュテットとスウィトナーの記事にはお馴染みさん含め数名の方からコメントをいただいた。ぼくら世代にとっては、N響を振るテレビ映像のイメージも重なって、思い出深い両指揮者であることを再認識した。当時、少々音楽と疎遠になっていたことを悔やみ、またブロムシュテットもスウィトナーもいささか地味なセカンドヒッターくらいの認識がなかった不明を恥じるばかりだ。そんなことを思いつつ、今夜はこの盤を取り出した。


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スウィトナーとSKBによるブラームス<ハンガリー舞曲集>。同コンビによる一連の録音では最後期に属する1989年録音。日本コロンビアとドイツシャルプラッテンとの共同制作による。だいぶ前に一度記事にしていたのでそれを再掲しておく。

音楽と人生の一場面が強烈に結びついているという経験は誰にでもあるだろう。きょう久々に取り出したこのブラームスのハンガリー舞曲は、ぼくにとってのそうした音楽の一つだ。具体的には高校1年の冬にフラッシュバックする。クラシック音楽を聴き始めた頃、一日のバイト代千円で買った廉価盤の中にあったハンガリー舞曲を、高校の入学祝いで買ってもらった山水のステレオで何度も繰り返し聴いた思い出がよみがえる。入学からまもなく1年経つというに成績は振るわず、ガールフレンドも出来ず、うつうつとして音楽を聴いていた。高校1年でハンガリー舞曲というのもいささか幼稚に過ぎるかもしれないが、その後歳を重ねてから聴いてもハンガリー舞曲にはいつも心躍る。

手元にはライナー&シカゴ響(ドヴォルザークのスラブ舞曲を交えた抜粋盤)、カラヤン&ベルリンフィル他、いくつかの盤があるが、このスウィトナーとシュターツ・カペレ・ベルリンとの盤も格別の味わいだ。冒頭からドライブ感あふれる第1番、憂いに満ちたメロディーで始まる第4番、5番・6番はいうに及ばずだ。全21曲のうち、演奏される機会の少ない後半の曲も民族的な色合いと古典的様式、そしてときに濃厚なロマンティシズムも織り交ぜ、それぞれに味わい深い。日本コロンビアの技術陣によるデジタル(PCM)録音もノウハウ手中に収めた時期の録音で、スウィトナー&SKBの音色をよく捕らえた録音も素晴らしい。きのう記事にしたベートーヴェンよりも各パートの分離が一層クリアだ。加えて歌劇場での現場経験が長いスウィトナーの解釈も、ときに即興的でドライブ感あふれるもので、文句なしに楽しめる名盤だ。


この盤の音源から第2番。


滅多に演奏されないが、憂愁あふれる第16番へ短調。



ドラティーとロンドン響による演奏。16曲を取り上げている。ドラティにとってハンガリー舞曲はまさに<お国物>だった。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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