金沢


この週末土日を使って、かつて学生時代を過ごした北都金沢へ。
当時のサークル仲間のうち今年還暦を迎える連中及び前後アラカン世代が、後輩達の演奏会に合せて集うこととなった。サークルの40周年とやらで百名近くが集まった2002年に参加した際、二十数年ぶりに、そのあと仕事で数回同地を訪れている。


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70年代半ばから80年代初頭のアンノン族ブームで金沢は観光地として大いに賑わった。しかしその後バブル期の再開発で方向性を誤り、ついこの間まで乱開発の傷跡も痛々しく、低迷が続いていたという。それが今春の北陸新幹線開業で一気に息を吹き返した。北陸新幹線は当地高崎から金沢まで二時間半。昭和時代に特急列車で六時間を要していたのと比べると隔世の感がある。金沢までの指定席はほぼ満席。駅前の巨大な<おもてなしドーム>周辺も観光客があふれていた。熟年世代になったアンノン族の再訪もあるだろうか。宿の確保も中々に大変であったが、何とかおさえた駅前のホテルに投宿。夜の同窓会本番まで少し時間があったので、かつて過ごした下宿跡やその界隈探索へと出かけてみた。

ぼくの下宿があった界隈は市街地から数キロ離れた石引・小立野エリア。バス路線の停留所名はほとんどそのままで迷うことはなかった。もちろん当時の建物はなかったものの、大家さんの表札は健在。近所の酒屋や食堂もいくつか残っていて、40年前の記憶が蘇える。家々や店舗の多くは建替えられらり改装されたりしているのだろうが、昭和時代の象徴ともいえる商店会アーケードもそのままで、大きなイメージ変化はなかった。 一方で先に記したように、市街地中心部で繁華街の香林坊、片町、及びその周辺エリアの変貌は著しい。ブランドを掲げるファッショナブルな店がつらなる様子はミニ東京を志向する。一方で伝統、新世代含めた美術工芸、伝統工芸のギャラリー、販売店がのきを連ねる。町の中心にどんと構えている広大な金沢城址は公園として整備され、かつて大学キャンパスがあった頃の面影はない。当時はまだ入場無料だった兼六園を通り抜け、石川門をくぐって通学していたことが、随分贅沢なことだったなあと今更ながらに思い起こされる。 生鮮魚類が人気の近江町市場も以前は市民の台所であったが、近代的なビルに変身した今は完全に観光客志向だ。総じて地元の、特に古い世代の人たちは近年の金沢の変貌ぶりに首をかしげているという。しかし、近代的でファッショナブルなブランドショップと、江戸時代以来の和の文化継承とを天秤に掛けられる希少な地であることも事実。新幹線開業による再ブレイクがよい方向に向かえばと思うばかりだ。

さて、香林坊から一本裏通り周辺、柿木畠エリアでの同窓会そのものは、オッサン、オバサンの昔話オンパレード。今どきの還暦はみな元気だ。しかし楽器を続けているメンバーが皆無なのは残念。そんな中、隣りに座った一年下の女子(今は金沢マダム)が3年前からギターを始め、先生の進めもあってハウザー3世を買ったという。「ぼくもハウザー使っている」というと、「えっ、そうですか。何世の楽器?」と問い返してきて、なぜ彼女がハウザー家の世代まで知っているのかと驚いた。何でも彼女の楽器は1982年製で、「先生によると、2世の手も入っている時期のものだそうで」というから、その通りと、ひとしきり楽器のうんちくを語ってしまった。どうやら同窓会も来年以降は年に一度の定例行事となるようで、来年の再会を期してお開きとなった。

一夜明けてきょう日曜。ゆっくりチェックアウトし、昔からある大衆そば屋<加登長>で昼ご飯。すっかり立派になった駅内で少々土産を買い、一泊二日のノスタルジックな旅を終えて金沢をあとにした。さて、今夜は買い求めた<加賀棒茶>と<柴舟>で一服しませうか。


今年春の北陸新幹線開業で一気に勢いづき、人気再燃の金沢。


金沢にとっては忘れられない人、岩城宏之。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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