スウィトナー&SKB <シューマン第1>



時折り弱い雨まじりの日曜日。近所のショッピングセンターや往来も人出多く、師走を感じる一日。昼をはさんで野暮用外出。夕方、録画したままだったこのところのお楽しみ<孤独のグルメ>を2週分まとめて視聴。同番組、年明け元旦にはお正月スペシャルとして北海道・旭川出張編だそうだ。
さて、夜半近くになってようやく落ち着き、夕方から電源を入れっぱなしのオーディオセットから音出し。一昨日の続きで、この盤を取り出した。


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オトマール・スウィトナー指揮シュターツカペレベルリン(SKB)によるシューマン第1交響曲。Blu-SpecCD仕様で2012年にリリースされた日本コロンビア廉価盤シリーズの一枚。第3番とカップリングされ、先日の記事のもう一枚と合せて、シューマン交響曲全集を構成している。1986年6月ベルリンイエスキリスト教会での録音。

この演奏はまず、1841年自筆譜による録音として貴重な記録。スウィトナーがこの版にシューマンのオリジナリティを感じ、米ワシントン図書館所蔵の楽譜を使ってこの版による初めての録音を実現させた。この演奏の音源をここで披露できないのが残念だが、この曲をよく知っている人にとっては、随所におっ!と思わせる違いが聴き取れる。まず冒頭のホルンとトランペットによるファンファーレがびっくりしたなあもぉ~で始まる。写真右上はこのCDのライナーノーツに記されて譜例だが、この盤では通常版よりも三度低い旋律が奏される(譜例1)。通常版(譜例2)は変ロ長調の三度音程(d)が出て、調性が明確に提示されるのだが、この盤の1841年自筆譜版では、調性確定に重要な三度の音が出てこない。変更した理由は譜例1に出てくる3小節目のg-aが、当時の楽器では出しにくかったとからということのようだ。以降も、木管と弦の重なり、ヴァイオリン旋律のオクターヴ処理など、あちこちで日頃聴きなれた演奏との違いに気付く。全体としては、通常版がより輝かしくメリハリのある響きを構成しているのに対し、この自筆譜版は落ち着いた響きが特徴だ。

スウィトナーとSKBの演奏は、先日絶賛した第2番同様で、弦楽群の響きを中心に木管群を含めたブレンドされたオーケストラサウンドの醍醐味が楽しめる。低弦群の支えも量感、質感とも万全で、方寸のわが道楽部屋にSKDと並ぶ当時の東独トップオケの素晴らしい音が広がる。日本コロンビア技術陣の成果であるデジタル(PCM)録音も特筆物。全体と細部のバランスを勘案しつつ、やや全体優先とし、イエスキリスト教会のナチュラルエコーも存分に取り入れて、この曲の活力と深いロマンティシズムの両面を十全に再現している。


シンガポール交響楽団による全楽章。一般的な版によるもの。


ラトル&BPO。第1楽章主部に入ったところのダイジェスト。このコンビは昨年、同団の自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」の第一弾として、シューマンの交響曲全曲をリリースした。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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