ファリャ バレエ音楽<三角帽子>



相変わらず暖かい日が続く。きょうも15℃超え。明日はさらに気温上昇らしい。冬用コートもスタンバイしているが出番がない。少し厚手のジャケットに巻物で十分だ。週末からはようやくこの時期らしい天気になるようだが、さてどんなものかしらん。
ところで、このところ本ブログはアクセス堅調。また、記事下方にあるランキングバナーをクリックしてくれる来訪者もコンスタントで、音楽鑑賞ジャンルでは一位を堅持。相変わらずの与太記事ではありますが、更新有無に関わらず、引き続きどうぞヨロシク。さて、きょうはいつもより少し早く帰宅。ギターの弦交換などしながら、ちょっとハイな気分に浸りたくなり、こんな盤を取り出した。


ManueldeFalla.jpg  R0012617 (480x480)


昨年亡くなったスペインの指揮者;ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(1933-2014)指揮のフィルハーモニア管弦楽団によるファリャのバレエ音楽<三角帽子>。1963~1964年にロンドン・キングスウェイホールでの録音。以前にも記事にしていたので再掲しておく。

クラシックギター弾きにとってスペイン近代の作品は身近な存在だ。アルベニスやグラナドスのピアノ曲がいくつもギターにアレンジされて立派なプログラムになっているし、モンポウほかギターのオリジナル曲を書いた作曲家も多い。ファリャの場合は、この三角帽子の中の<粉屋の踊り>などが古くからギター用にアレンジされ親しまれている。実際、スペインの作曲家の作品にはピアノ曲であれ、管弦楽曲であれ、ギターの奏法を思わせる音使いがよくみられ、編曲したものも原曲に勝るとも劣らない効果を上げることもしばしばだ。

さて三角帽子。この曲は以前から好きな曲の一つだった。本ブログでもいくつかの盤を記事にした。こうして時々聴き直す度に色彩的で効果的な管弦楽の素晴らしさと魅力的なメロディーやハーモニーに心躍る。よくスペインの絵画や文化を論じるとき、『光と影』というキーワードが出てくるが、こうしてファリャの音楽を聴いていてもそうしたイメージを強く感じる。音楽としての明と暗、静と動、緊張と弛緩、そうしたコントラストが明確で、聴き手の心を大きく揺り動かす。ぼくはバレエについてはまったく不案内だが、この音楽に合せてステージ繰り広げられる踊りもそうしたイメージに違いない。

この録音当時ちょうど30歳になったばかりブルゴスの指揮は、この曲のそうしたコントラストを実に明確に表現している。妙にソフィスティケートされたところがなく、当時のフィルハーモニア管の優れた機能性を活用してダイナミックで表現の幅の広い演奏を繰り広げる。ファンダンゴやファルーカのリズムはときに激しく荒々しく、美しいメロディーの歌い回しは実に濃厚で妖艶だ。録音も左右いっぱいに展開するステレオイメージ、コントラバスの基音までしっかり捉えたレンジ感など、まったくもって素晴らしい。ところどころで、ヴィクトリア・ロス・アンヘルスのソプラノが聴けるのもうれしい。また手持ちの数年前に出た廉価盤では同じファリャの交響的印象『スペインの庭の夜』が入っていて、ファリャのスペシャリストであったゴンサロ・ソリアーノがピアノを弾いている。


ギター版<粉屋の踊り>


オリジナルの管弦楽版<粉屋の踊り>


名匠:ヘスス・ロボス=コボス指揮スペイン国立管弦楽団。組曲1・2



↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

いい曲ですね

20年ほど前、ウィーンのコンツェルトハウスで、ブルゴス指揮ウィーン響の演奏でファリャ「三角帽子」を聴きました。まさに仰る通り「静と動」、特に「動」に差し掛かってからのダイナミックな爆演ぶりには心底感動し、素晴らしい体験でした。その場でジュリーニとブルゴスのカップリングのCDを購入して帰った記憶があります。私も大好きな曲のひとつです。歌舞伎風のブログ・タイトルの前記事読ませていただきました。洒落ていますね。私もブログでスイトナーの番組について書いたものがありましたので、URLにお貼りさせて頂きます。

Re: いい曲ですね

grunerwaldさん、こんばんは。
これは奇遇!実は私もウィーンでブルゴスとウィーン響を聴きました。grunerwaldよりさらに10年ほど前。1986年でした。場所はムジークフェラインで、プログラムの前半、デ・ラローチャがシューマンのP協を弾き、後半は<火の鳥>でした。よい思い出です。スウィトナーのブログ記事ご紹介ありがとうございます。この番組を見逃したことを悔やみます。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)