庄司紗矢香 <ルーヴル・リサイタル>



関東地方はきょうも温暖好天の小春日和。本年仕事始め二日目も無事終了。緊張感のない正月休みですっかり弛緩し、かつ余剰脂質を蓄えた身体を引きずりながら8時少し過ぎに帰宅した。ひと息ついて夜半の音盤タイム。ちょっと野暮用の書きものをしながら、きのうの神尾真由子で思い出し、こんな盤を取り出した。


shoji_sayaka.jpg  shoji_sayaka_2.jpg


庄司紗矢香のパリ・ルーヴル美術館オードトリアムでのリサイタルライヴ。2001年録音。これもだいぶ前に一度記事に書いているので以下に再掲。
1983年生まれの彼女は16歳でパガニーニ・コンクールで最年少優勝し、そのあとメータの指揮でパガニーニの協奏曲第1番でアルバムデヴューした。そのあとに出たのがこのリサイタル盤だ。ピアノはイタマール・ゴラン。収録曲は以下の通り。

  ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 作品75 B.150
  シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 作品9
  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100
  ラヴェル:ツィガーヌ

録音当時彼女はまだ18歳。その年齢からは想像がつかない本格的なプログラム。ロマン派以降のかなり『濃い口』の選曲だが、技巧的にはもちろん、音楽の運びもまったくもって成熟し落ち着き払っている。大したものだ。五嶋みどりにせよ、諏訪内晶子にせよ、十代から第一線で活躍している演奏家には(もちろんすでに年齢を重ねてはいるが)一般の若者とはまったく違った独特の成熟感を感じる。庄司紗矢香もしかりだ。下記の貼り付けたYouTubeの映像に見られる16歳の彼女の落ち着いた受け答えを見てもそれとわかる。
ブラームスのソナタなど、この曲の持つ渋さと時折みせるほのかな明るさとの微妙なバランスを、18歳の彼女がどんな気持ちで弾いていたのか実に興味深い。音を聴く限り、作曲当時50代中年男ブラームスの心境を十全に理解しているのではないかと思ってしまう。


16歳当時の彼女を映したドキュメンタリーがあったので貼っておこう。まず<その1>


続いて<その2>


この盤の音源。シマノフスキー:ヴァイオリンソナタニ短調。



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)