昭和を回顧しつつ



今更ながら、そそっかしい性格をそのまま反映して、このブログの誤字脱字の類は、我ながら目に余る。チャチャっと書いて、ポンとアップ。気付けばあちこちボロボロ。しばらくして修正を加えることも少なくない。修正ばかりでなく、かなりの文章を入れ替えたり、追加することもある。何を言いたいというと、一度アクセスして読んだ記事も翌日、翌々日には変わっている場合がままあるので、出来ればもう一度お付き合いいただき、読み直してほしいなあと思うのだ。まあ、こんな与太記事に二度も付き合うほど酔狂じゃない…おっしゃる通り。再読に値せず…ごもっとも。そこを何とかというお願いであります。例えば一昨日のクリュイタンス盤ベートーヴェン8番の記事では、日付が変わってから動画のコメントをかなり追記した。と、まあそんなわけであります。


Maebashi_City_Library.jpg

Tokyo_metropolitan_art.jpg


さて、きのうの日曜日。久しぶりに市内の図書館へ行ってみた。築40年を経過する2階建ての建物は、当時流行りのモダンな煉瓦調。同時期に新築された上野の東京都美術館(写真下)と何となく似た雰囲気だ。開架を一巡して、せっかく来たのだからと写真集を三冊借りてきた。木村伊兵衛(1901-1974)、土門拳(1909-1990)、篠山紀信(1940-)の作品。


DSCN4648 (560x560)  DSCN4651 (560x560)

DSCN4652 (560x560)  DSCN4653 (560x560)


木村伊兵衛と土門拳は昭和の臭い(匂い…ではないなあ)がプンプン。篠山紀信の本は、70年代のものから2011年の震災直後のものまで含まれている。ぼくは写真を趣味にしているわけでもないし、こうした写真家についても、名前を知る程度以上の知見はないのだが、こうして代表作を収めたものを見ると、その説得力はやはり強烈かつ圧倒的だ。平成になってからすでに四半世紀以上経過したわけだが、成長期を過ごした昭和の存在は、回顧調の気分も加わって日に日に強くなるような気もする。まあ、これも加齢のなせるわざだろうが。


nakanishirei.jpg  DSCN3292 (480x480)


そんなことを思いつつ、写真集を眺めながら去年の今頃手に入れたCD<なかにし礼と12人の女優たち>を聴いている。昨年作詞家・作家生活50周年を迎えた、なかにし礼。彼の手がけたヒット曲を、映画・ドラマ・舞台を通じて縁のある女優12人が歌うという企画アルバム。昨年一度記事に書いているので再掲しておこう。収録曲と歌い手の女優は以下の通り。

 01. 常盤貴子 / 恋のフーガ(ザ・ピーナッツ)
 02. 水谷八重子 / 時には娼婦のように(黒沢年男)
 03. 南野陽子 / 知りたくないの(菅原洋一)
 04. 平 淑恵 / 別れの朝(ペドロ&カプリシャス)
 05. 浅丘ルリ子 / 愛のさざなみ(島倉千代子)
 06. 桃井かおり / グッド・バイ・マイ・ラブ(アン・ルイス)
 07. 泉ピン子 / 石狩挽歌(北原ミレイ)
 08. 佐久間良子 / リリー・マルレーン(戸川昌子)
 09. 高島礼子 / 恋の奴隷(奥村チヨ)
 10. 草笛光子 / 行かないで(戸川昌子)
 11. 大竹しのぶ / 人形の家(弘田三枝子)
 12. 黒柳徹子 / 世界の子供たち(芦野宏)

このリストを見ただけで、五十男(いや還暦男も)の心は穏やかでなくなるだろう。どうだと言わんばかりの選曲にして人選。参りましたの一枚だ。彼が手がけた12曲を12人の女優たちが、個性豊かに歌う。編曲はいずれも昭和歌謡の王道を逸脱しない範囲で趣味のいいアレンジが施されている。こうして聴くと、当時の昭和歌謡という今となってはノスタルジックに語られる音楽が、実は歌い手の個性をよく表出させる曲そして編曲であったことに気付かされる。

ぼくら、あるいはもう少し上の世代にとってなかにし礼はちょっとしたブランドだ。生まれ変わったら、なかにし礼的人生を経験してみたいとさえ思う。才能に恵まれ、時流に恵まれ、万事に粋、そして何より女にモテる(ここが重要)。二十代の学生時代からシャンソンの訳詩を手がけ、やがて歌謡曲の作詞家として名を成した。もちろん音楽への愛情も人一倍であったし、クラシック音楽への造形の深さも人後に落ちない。80年代半ばにはN響アワーで、芥川也寸志、木村尚三郎と組んで楽しそうに語り合っていたのを思い出す。
このアルバムがリリースされたのが昨年1月。その直後、なかにし礼は食道がんが再発したことを告白した。幸いその後回復に向かい、現在は再び活動をしている様子。ますますの活躍を祈念したい。

桃井かおり<グッド・バイ・マイ・ラブ>


水谷八重子<時には娼婦のように>


泉ピン子<石狩挽歌>


N響アワーでの三人衆。



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)