スウィトナー&SKB ブラームス交響曲第3番ヘ長調



きのうの春一番から一転、きょうは冬型気圧配置となって冷たい北風が吹き抜けた。しばらくはこんな変化を繰り返しつつ、春本番が近付いてくる。  さて、週明け月曜。ちょっと居残り仕事あって八時半過ぎに帰宅。ぼちぼち日付が変わる時刻だが、けさ移動中に聴いた曲を思い出し、この盤を取り出した。


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ブラームスの交響曲第3番ヘ長調。昨年秋以来、再確認を繰り返しているオトマール・スウィトナー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団による演奏。1985年8月ベルリン・イエスキリスト教会での録音。手持ちの盤は数年前からリリースされているキングの廉価盤シリーズの一枚。悲劇的序曲がカップリングされていて、こちらはギュンター・ヘルビッヒ指揮ベルリン交響楽団による1977年録音。現在、スウィトナー&SKBによるブラームスの交響曲はこの廉価盤シリーズで全曲が揃う。

80年代N響との印象があるのか、スウィトナーというとすべてに中庸で、もう一つピリッとしないという、ネガティブな印象もあったのも事実だが、こうして手兵SKBとの演奏を聴くと、ベートーヴェンにせよシューベルトにせよ、そしてこのブラームスにせよ、やはり伝統を背負った重厚かつスケールの大きな演奏だと再認識する。
この第3番も、第1楽章冒頭からやや遅めのテンポと深いアインザッツで、重厚かつ渋い響きの演奏を展開する。弦楽群は完全なピラミッドバランスで、コントラバスの低音も実に雄弁だ。管楽器群も決して突出せず、豊かな残響の中で弦楽群と溶け合う。昨今の運動性能のよいオケと高解像度な楽器バランスとは正反対。いずれがベストかは一概に結論付けられないが、一時代を画したブラームスの典型的表現として、スウィトナーの演奏は十分に価値あるものだ。もちろん第2,3楽章の歌、第4楽章の高揚感も素晴らしい。ぼくはブラームスの交響曲には十代の終わり頃から親しみ、いささか食傷気味に感じることもあるのだが、いざ聴き始めると、その魅力に引きずり込まれる。とりわけこの第3番は聴くたびにその美しさに心打たれる。


懐かしいスウィトナー&N響との演奏で第1楽章。SKBとの録音から4年後の1989年のもの。この年が最後の来日となった。SKBとの録音では繰り返している提示部は、この演奏では繰り返しはなく、3分30秒から展開部へ入る。


万感胸に迫る第3楽章。


この曲の第3楽章は様々にアレンジされているが、フランク・シナトラによる歌唱<Take Me Love>は中々うまくいったケースだ。



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No title

こんばんは

私もブラームス交響曲で最初に親しんだのは3番でした。
このスウィトナー、N響の演奏はDVD-Rに収めて大事に保存しています。
サウンド的にはSKBとのCDが良いですけどね、徳間ジャパンから千円で出ていた頃のを持っています^^一言ではいえないけど、イイんですね。

Re: No title

michaelさん、こんばんは。
スウィトナーが盛んにN響に来演していた頃、録音に関してはその時点で出ていたモーツァルトの評価が高く、EMI、フィリップス、独シャルプラッテンなどで、いくつかの交響曲や「魔笛」などの盤を手に入れました。ベートーヴェンやブラームスは80年代半ば以降でしたからね。その頃、音楽から少し離れていたこともあって、LPではほとんど手に入れていませんでした。今になって落穂拾いです(^^;
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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