テデスコ 2台ギターのための作品集



きのうに続いてギターを聴く。取り出したのはこの盤。


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イタリア現代の作曲家;マーリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)が、2台のギターのために書いた作品を集めたものだ。ソナティナ・カノニカと平均律ギター曲集(2台ギターのための24の前奏曲とフーガ)のうち前半の12曲が収められいる。テデスコはぼくらギター弾きには馴染み深い。ギター協奏曲、詩の朗読に付した「プラテーロと私」、いくつかのギター独奏曲の中では、カプリツィオ・ディアボリカ、タランテラあたりがまず頭に浮かぶ。この盤に収められている2台ギターのための作品集は、存在そのものは知ってはいたが実際に聴いたのはこの盤が最初だった。またテデスコはギター以外の分野では、後半生を送ったハリウッドでの映画音楽での作品が多く残されている。

曲はテデスコの作風がよく出ていて、ときに新古典主義、ときにロマンティック、ときに民族的要素も現れる。楽譜を見ていないので不明だが、ギターのさまざまな技巧や特徴的な音形が仕組まれているようで、バッハへのオマージュと思われる24の前奏曲とフーガも、1曲1曲がそれぞれに特徴的で美しい。
演奏しているのはブラジル・ギター・デュオという二人組である。写真の風貌からすると、ノリノリのサンバでも弾き出しそうだが、この盤では実に落ち着いた曲の運びで、クラシカルな演奏をしている。ライナーノーツによると、最近人気のセルジオ・アブリュー製ギターを使っていると記されているが、音もすこぶる美しい。ギターといえばアルハンブラや魔笛、アラビア風を連想していた30年前と違い、昨今はジャンルにとらわれない作品も多数出てきているが、半世紀以上前にこうした斬新かつ多彩な曲を作っていたことは驚きでもある。通俗名曲や手垢にまみれたギター曲に飽き足らない向きには、強力お薦めの1枚だ。


この盤のブラジル・ギター・デュオによる演奏。第7曲:嬰ハ短調の前奏曲とフーガ。



このコンビのNAXOS盤(第2集)の録音風景。第17番のフーガ。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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