マーラー<復活>第2楽章



当方の体調回復に合せるかのように、ここ数日陽気も日一日と春本番に。きょうの日中は20℃超えに暖かさ。あすも一層気温上昇らしい。桜もつぼみの準備作業に忙しいことだろう。ぼくの方もインフルエンザで棒に振った数日間の仕事のリカバリーに追われ、ちょいと多忙。本日は居残り仕事少々で8時半過ぎに帰宅と相成った。さて、そんな暖かな晩、ひと息ついてPCでネットをうろうろしながら、この盤を取り出した。


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少し前に手に入れたレナード・バーンスタインとニューヨークフィルによる最初のマーラー交響曲全集。今夜はその中から第2番<復活>を取り出し、その第2楽章を聴いている。

マーラーの交響曲が一般的な人気を得るようになったのは、ぼくの記憶では70年代半ばあたりからではないだろう。ステレオ装置家々に行き渡り、録音技術や演奏技術の成熟もあってマーラーやブルックナーなどの長大な交響作品が次々とリリースされた時期でもある。ぼくはちょうどその頃学生時代の真っ只中で、貧乏学生ゆえにレコードはまともに買えなかったが、FMでそうした大曲に親しんだ。その後も、マーラーやブルックナーは多少の波はあるものの人気のある作曲家だろう。
1時間を優に越える曲が多いだけに、聴こうとすると時間と気持ちの余裕もいるのだが、最近は楽章単位の<細切れ聴き>も中々面白いなあと感じている。今夜は大曲の代表格ともいえる<復活>の第2楽章を聴いているのだが、こうして単独で聴くと、通して聴いたときには気付かなかった多くの発見がある。<復活>は全楽章では80分程度を要するが、第2楽章は12分ほど。80分に集中するのと、12分に集中するのとでは、違って当然ともいえる。実際、この第2楽章だけと冒頭から聴くと、弦楽を中心にした美しい旋律、ヴァイオリンパートとチェロパートの対比、そしてそれぞれの旋律を歌うにあたってのアーティキュレーションやダイナミクスの設定など、指揮者の意図とその再現が手に取るように伝わってくる。
後期ロマン派の大曲というと、大音量でドンパチやるイメージが強いが、このマーラーをはじめ、緩徐楽章を深夜に、絞り気味の音量で楚々と聴くのも味わい深い。

バーンスタインの演奏は80年代の再録音に比べるとやや荒削りで直線的ではあるが、彼独自の粘着質の歌いっぷりが、この曲のロマンティシズムと合致していて、中々好ましい。かつてのLP音源に比べると、リマスター(2008年)の効果もあってか、音質も十分納得できる仕上がりだ。今ではあまた選択肢のあるマーラー全集だが、このバーンスタインの旧盤もファーストチョイスとしての価値ありと、あらためて感じる。


バーンスタインとロンドン響が1973年に残した映像作品から第2楽章。part1に続いてpart2。



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ご無沙汰しています。タイムリーなマーラーのお話しなので、ひとつご紹介させてください。来週28日(月)に音楽之友社から『マーラーを語る』という本が刊行されます。現代の指揮者29人へのインタビューをまとめたものです。翻訳したのが友人なので、お先に読ませていただいているところです。私自身はマーラーは断片的にしか聴かなくてよくしらないのですが、どの指揮者にも、かならずというほどバーンスタインが引き合いに出されているようでした。
マーラーの音楽については元より、指揮者の個性や考えを知ることができて、面白い本でした。

Re: タイトルなし

nade45さん、こんばんは。コメントありがとさんです。
私のように、極東のそのまた端っこの田舎住まいの東洋人にはよく分からないことですが、マーラーに関しては、その演奏解釈以前に、そもそもマーラーを取り上げる時点で、民族的アイデンティティ(つまりユダヤ系ということ)のベースが大きく支配しているといいます。古くはワルター、クレンペラー、そして以降のバーンスタイン、ベルティーニ、インバル等は、すごく大雑把にいえば、同じ線路に乗っている感じがします。 ご友人の手になる本が出版されるのですね。素晴らしい。nade45さんにとっても、きっとマーラーの音楽がより身近になるのではないかと思います。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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